アンコール遺跡考古学研究に関する報告書の刊行

平成19年より22年にかけて科学研究費補助金 基盤研究(A)にて進められてきたアンコール遺跡における考古学的研究の成果報告書が刊行されました。

内容は以下の通りです。

 

「アンコール遺跡における出土貿易陶磁の様相解明」(研究代表者:山本信夫 早稲田大学理工学研究所准教授)

 

1. 調査の目的・体制・既往調査・各自調査の内容 (山本信夫)

2. 南経蔵と周辺部の調査 (山本信夫 他)

 2.1 南経蔵における発掘調査

 2.2 通廊Cとその下層遺構の発掘調査

3. 考古学と建築学における課題 (下田一太)

 3.1 中央孔より出土した鎮壇具の概要

 3.2 バイヨン寺院の内外回廊の建造過程をめぐる再考察

4. 中央塔の調査 (下田一太 山本信夫 他)

5. 寺院外郭南東部の調査 (コウ・ベット 山本信夫 他)

6. 発掘調査整理基準 – 遺構編 (山本信夫)

7. 鎮壇具の保存処理 (佐藤亜星)

8. 金属製品の文化財科学的な調査 (山口将史 平尾良光 他)

9. 石材と土壌に関する分析方法 (ロバート・マッカーシー)

 

なお、バイヨン寺院における考古学的研究は、引き続き本年度から4年間の研究補助金を得て継続することとなりました。今後はJASA第四フェーズとの密接な関係の中で、特にバイヨン寺院の東側正面における考古学的発掘調査を主眼として進めていきたいと考えています。(一)

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