2011年3月にサンボー・プレイ・クック遺跡群が位置するコンポン・トム州の博物館が開館しました。本事業ではこれまで長年に渡り,博物館の設立にむけて協力をしてきましたが,念願の開館を迎えました。
サンボー・プレイ・クック遺跡群から出土した石彫作品の展示が中心となっています。破損していたリンテルや彫像等は,今回の展示に向けて接合作業等の修復を施しました。本事業では展示の解説パネルの作成の協力もしました。
オープニングには文化芸術省大臣を始め,多くの出席者にお集まりいただき,盛況な開幕となりました。博物館はプノンペン-シェムリアップ間を結ぶ国道六号線に面しており,今後はサンボー・プレイ・クック遺跡群を訪れる前後にこの博物館を見学する観光客が増えることと期待されます。また,地元の中高の学生は課外授業のサイトとしてこの博物館を利用される予定です。
なお、サンボー・プレイ・クック遺跡群保全事業は文化財保護芸術研究財団と住友財団からの御支援のもと、カンボジア文化芸術省と協力で進められています。(一)
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