バイヨン修復現場から

バイヨン修復現場から

安全祈願式で思う、歴史の継承とカンボジアのこれから

例年、新年最初の始業日には安全祈願式を行います(ちなみに、通常カンボジアの正月は西暦の4月ごろなのですが、本プロジェクトが国際的なプロジェクトである性質上、プロジェクト当初から西暦の1月をプロジェクトの年始と考え、その最初の始業日に安全祈願...
バイヨン修復現場から

バイヨン寺院で新たな遺構を発見!

現在、日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JSA/JASA)は、バイヨン東門において修復工事を行っています。その一環で東門と東参道の接続部周辺の整備を実施しようとしたところ、床面下より多くの前身遺構の痕跡が見つかったため、調査を行いまし...
バイヨン修復現場から

ユネスコ専門家のバイヨン視察

シェムリアップにて毎年2回開催されているアンコール遺跡群の保存開発のための国際調整委員会(ICC)が6月6,7日に開催されました。ICCに先立ち,ユネスコの専門家,アドホックメンバーが各修復サイトを視察にまわりますが,今回は6月4日にバイ...
クメールの遺跡たち

アンコール・トムの水利問題

昨年,2011年はバンコクの洪水が広く日本でも報道されましたが,カンボジア,アンコール遺跡もまた例年にない異常な冠水範囲を記録しました。 浸水に伴う地盤の軟弱化により遺跡の倒壊や変状が認められた遺跡もありました。アンコール遺跡群は古代水利...
バイヨン修復現場から

バイヨン本尊仏の制作経過報告

バイヨン本尊仏の模刻の制作経過を報告します。 3月末に日本から指導に来られた矢野先生が戻られて以降,順調に仏像全面の加工が進みつつあり,顔や腕の外形が少しずつ露わになってきました。 グラインダーで溝状に切り込みを入れて,石材表面を少しずつ...
バイヨン修復現場から

バイヨン外回廊 南西隅塔の修復工事

昨年末よりJASA第四次フェーズが開始し、外回廊の修復工事を開始しました。工事は南西隅塔より着手しています。 この塔は、一般的な観光順路の一部であったため、これまでは毎日大勢の観光客がこの塔の中を歩いていましたが、上部の石積みが変形し、か...
バイヨン修復現場から

バイヨン本尊仏の模刻制作

バイヨン寺院の本尊仏の模刻制作がいよいよ本格的に始まりました。 2月上旬より石材の粗加工を開始していましたが、本格的な制作開始にあたり、東京芸術大学より仏師の矢野健一郎先生、アシスタントの川島恵さん、そしてコーディネートに千葉真由子さんに...
バイヨン中央塔の研究

バイヨン本尊仏 いよいよ彫刻開始

バイヨン本尊仏の模刻制作のために、大型の砂岩新材が現場に到着した様子を先日お伝えしました。 続報です。 到着の後、いよいよ彫刻を開始したい・・・と思っていましたが、いざこれだけ大きな石材を前にして、どこから削ったらよいか分からない。。。...
バイヨン修復現場から

外回廊の浮き彫りパズル

JASA第四次フェーズでは外回廊の修復工事が一つの重大な挑戦になります。 外回廊は一周約600mで、クメールとチャンパの歴史的戦争の一大絵巻物としての浮き彫りが彫刻されています。戦闘場面の最中には当時の生活風景を伝える心和むシーンもあり、...
バイヨン修復現場から

JASA第四次フェーズ調印式

2011年11月より日本国政府アンコール遺跡救済チームは第四次フェーズを開始しました。 2006年に第三フェーズが開始された際に,事業の英語名称はJSA (Japanese Government Team for Safeguarding...
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