バイヨン南経蔵の修復工事では、上部基壇と壁体の現場での仮組み作業が完了しました。
壁体や屋根の仮組み作業は、昨年にもコンクリートスラブの上で行っていましたが、基壇上で改めて実施することで、多少の調整が求められる結果となりました。
特に中部基壇上面では石材が内側に回転するような変位が連続的に認められたため、これを調整するための方法について検討が求められました。また、基壇隅でのラテライトと砂岩材の突き合わせの調整にも幾つか難しい点が生じました。
数度にわたる仮組み作業の結果、納得のいく結果が得られ、この位置関係を慎重に記録しながら、再び解体、そして10月初めより、上部基壇の再構築を開始する予定です。(一)
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