道具寄贈

バイヨン修復現場から

「自立のための道具の会」より、石彫・木工道具多数を寄贈いただきました。自立のための道具の会は日本国内で使われなくなったノコギリやカンナなどの道具を整備してスリランカなどのアジア各国に贈り、それらの使い方を指導している団体です。

今回寄贈いただいた道具はバイヨン遺跡の修復工事とアンコール・クラウ村での石工アトリエなどで利用する予定です。

届いた道具はさっそくバイヨンの修復現場に運び、現地の作業員と開封し、数々の道具を確認しました。ノコギリやカンナの他に、ハンマー、ノミ、水平器、金尺、メジャー、金ヤスリ等々。

いつも使用している道具と比較しながら手に持って吟味していましたが、色鮮やかでグリップがしっかりしたハンマーは特に魅力的であるようです。

興味深かったのはカンナを手に取った時で、日本の引き鉋が世界でも珍しいのですけれども、それらを押して使おうとする様子が見られました。カンナとノコギリを引いて使うことを説明し、少し実演して見てもらいましたが、それぞれやや難儀しているようでした。

引き鉋に苦労する修復現場の棟梁と横で心配そうに見守る副棟梁

それと、特に重宝だと言われたのが、細い金ヤスリで、ノコギリの目立てをするのに使いたいという申し出が数名から出ました。

石ノミは現在使用しているものと形状が異なるものも多く、いろいろと試してみたいということですぐに現場作業で使われ始めました。


また、これらの道具が村でも使用されるようになりましたら、続報をお伝えしたいと思います。

「自立のための道具の会」

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