6月19日(土)
IDCJ-JST環境調査の3回目はワットダムナッ小学校です。
朝、校庭に集まったアンコールクラウ村青年グループの面々。
JST代表のチア・ノルの話を聞く姿は、以前より姿勢も伸びて、真剣そのものです。
←校長先生(中央)へのインタビューグループ
←周辺住民の環境調査グループ。1件1件回ってインタビューを行います。
←小学校内の環境調査グループ。
木の大きさや位置、井戸やゴミ捨て場などの位置を書き込んでいきます。
この学校の環境調査の焦点は、前回、6月16日のブログでも紹介した「ゴミ問題」。
なぜ、大量のゴミをそのまま放置しているのか?
今後、このゴミをどう処理していく予定なのか?
校長先生への聞き取り調査でわかったことは、校庭の裏のゴミは、単に小学生が捨てたものだけではないということ。
敷地内にあるお寺で出たゴミだったり、塀の外の一般住民が、夜、捨てに来たりするとのことなのです。
そのお寺の、よく知っているお坊さん、チューンさん(↓)が通りかかったので、そのことを聞いてみたところ、確かにそうだということ。
小学校の裏には、3mくらいの穴が掘られていて、低くなっているので、そこにゴミを捨て、その後、土をかぶせる予定とのことなのです。
ただ、今は、シェムリアップにもゴミ回収業者がいるので、お寺で出たゴミは、そちらに回収してもらっているそうです。(これには1ヶ月20ドル前後必要)
私は、そのお寺の敷地内にあって、このワットダムナッ小学校にも隣接している「図書館」の設計・建設を終えたばかりなのですが、
やはり、近隣住民が、夜、敷地内に忍び込み、トイレやシャワーを汚く使うので、それに対して設計上どう対応するか、ということが検討課題となっていました。
この近辺には、家がなく、屋台のそばで寝泊りしている家族もいるので、そういった、トイレを持っていない近隣住民が、夜、トイレを使い、ついでにゴミも捨てていくようです。
この調査を通して、小刻みにですが、少しずつ、いろいろな問題が見えてきます。
“問題”といえば、今日、アンコールクラウ村青年グループが環境調査を行っていたときのこと。
休み時間、先生が本をいっぱい詰めたダンボールを抱えて校庭に出、地べたにゴザを敷き出したので、何が始まるのかと見ていたら、生徒のための「即席読書スペース」ができあがったのでした。
子供たちが熱心に本を読んでいる姿はほほえましくもあったけれど、ワットダムナッ小学校には、図書室もないのだということに、改めて気づかされました。
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←調査後、資料をまとめるアンコールクラウ村青年グループ。
←反省点や感想など、意見交換も行いました。
(よ)
本プロジェクトは、三井物産環境基金「第2回活動助成」を受諾し、(一財)国際開発センター(IDCJ)と共同で活動を行っているものです。
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