2009年12月より、2010年1月はじめにかけて、ベンメアレア遺跡の測量調査が進められています。この測量は同年9月に実施された測量の継続調査にあたるもので、今回はさらに回廊を中心に作業が行われました。
高精度なGPSによる基準点から、トータルステーションで機械点を遺跡内に周回させ、そこから建物の各部を計測します。また、建物の細部形状はコンベックスや曲尺を用いて手作業で採寸します。この測量結果をもとに、寺院の設計方法を解明することが目的です。
寺院各所はひどく崩壊しているため、想像力を働かせながら、建設当時の形状を復元しながら測量箇所を決定していきます。足場が悪く、複雑な平面形状の寺院の測量は大変な労力を要します。(一)
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