バンテアイ・スレイ遺跡に新しい展示施設が誕生

アンコール遺跡の北東にやや離れて位置するバンテアイ・スレイ遺跡で,現場の遺跡案内施設が開設されました。この展示場設置はここ数年この寺院で保存活動を進めてきたスイス隊(BSCP)によるものです。3月16日にはカンボジアの副首相ソッカーンも出席され,盛大に開幕式がとりおこなわれました。

 

バンテアイ・スレイ寺院は,1930年代にアンコール遺跡では初めての近代的な修復手法となる「アナスティローシス」が適用された寺院です。その修復から約80年、この寺院では考古学的な発掘調査を伴う,堆積土砂のクリアランスや,散乱石材の記録・仮組展示などがスイス隊によって進められ,化粧直しが行われました。

今回の案内施設の設置は,駐車場やお土産売り場,レストラン,観光客の動線計画のなどを含む寺院周辺の総合的な観光整備計画のマスタープラン一環として整備されたものです。

アンコール遺跡に新たなアトラクションが一つ増えたことになります。

この展示施設の開設をもって,スイス隊の活動はいったん休止となりますが,今後の活動復帰が期待されます。(一)

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