アンコール遺跡の顔ともいえる、アンコール・ワット中央塔にかけられていた足場がようやく解体される運びとなりました。
2008年半ばより、アンコール・ワットの中央塔と北東の副塔とに足場が設置されていました。中央塔上部にのびた樹木を伐採することが当初の目的でありましたが,足場を設置して近くによって塔上部の石材の状況が観察されたところ,石材の劣化が著しく進んでいる箇所があることが確認され,これらの箇所の修復について検討が進められていました。
今回のところは,修復工事の実施には至らず,危険箇所の処置については再検討となりました。約1週間かけて中央塔の足場は解体されます。また、北東の副塔にかけられていた足場は,他に3つある副塔に順次設置し、上部の樹木の伐採が進められる予定です。
これらの足場は日本国政府の修復隊より一時的にアンコール遺跡の保存機構に対して提供されたもので,足場の設置にあたっては当修復隊の技術者が協力しています。(一)
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