サンボー・プレイ・クック遺跡での三次元計測

クメールの遺跡たち

サンボー・プレイ・クック遺跡群では,1998年より早稲田大学理工学部建築史研究室(代表:中川武)により,「サンボー・プレイ・クック遺跡群保全事業」が進められています。

今回は,煉瓦造祠堂の三次元レンジレーザー測量をN18と番付されている塔で行いました。バイヨン寺院,およびにここサンボー・プレイ・クック遺跡群では,東京大学池内研究室による協力の下,かねてより三次元計測が進められています。また、昨年からはアンコール・ワットの回廊の浮き彫りの三次元計測がアプサラ機構と共同で始まりました。

N18塔は木の根が塔全体に絡みついた,ある意味,歴史の創った芸術的ともいえる景観を呈しています。これまでに,保全事業では遺跡群内の寺院の図面を作成してきましたが,今回はこの塔の立面図を作成するために三次元計測を実施しました。計測では,東京大学・大石岳史先生の協力を得ました。

三次元計測によって得られたイメージもまた,不思議な迫力があります。(一)

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