外回廊の浮き彫りパズル

バイヨン修復現場から

JASA第四次フェーズでは外回廊の修復工事が一つの重大な挑戦になります。

外回廊は一周約600mで、クメールとチャンパの歴史的戦争の一大絵巻物としての浮き彫りが彫刻されています。戦闘場面の最中には当時の生活風景を伝える心和むシーンもあり、バイヨン寺院の見所として欠かすことができない存在です。

現在、外回廊東辺の回廊上に放置されていた崩落部材について調査を進めています。東辺北側の調査が終了しましたが、ジグゾーパズルの結果、150材ほどの部材が見事に組み上がることが判明しました。

実は、以前にも写真や三次元測量のデータを元に、パソコン上でジグゾーパズルを行ったことがありましたが、その時には30程の部材が組み上がることが確認されただけでした。

熟練の作業員が実際の石材をクレーンによって移動しながらパズルをしていくと、浮き彫りの連続性と部材の微妙な形状より次々と的確な組み合わせが発見され、舌を巻くばかりでした。

中には、多くの兵士よりも二回りも大きな戦闘で指揮をとる人物が描かれていたりと、重要な歴史場面がここから明らかになることも期待されます。

外回廊の壁体の上面にこれらの石材を復位するために、今後壁体側の調査を進めていく予定です。

また、東辺南側でも散乱部材において同様の調査を進めています。(一)

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