バイヨン中央塔の研究

バイヨン中央塔の研究

バイヨン寺院 本尊仏の再安置プロジェクト その4

中央塔の地下から発見された本尊仏は,果たしてどんな運命を辿り,今に至ったのであろうか? まず,もう少し正確に本尊仏が発見された時のことを当時の作業記録をもとに確認しよう。 トルーヴェは1933年8月に発掘調査を開始した。そして,床面からの...
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バイヨン寺院 本尊仏の再安置プロジェクト その3

前回紹介したバイヨン寺院,本尊仏発見の物語が,細部においてまったくのフィクションであることは断り書きをするまでもなく,ご了解頂いていることと思うが,もう少し,この時代のバイヨン研究の背景を紹介しておこう。 バイヨン寺院はアンコール遺跡の各...
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バイヨン寺院 本尊仏の再安置プロジェクト その1

アンコールに寺院多しと言えども,その御本尊となる神像が特定されている寺院はほとんどありません。ある意味,寺院は神様を祀るための入れ物〈ハコ〉にすぎず,御本尊こそが寺院の核心であるわけですが,その核心はことごとく散逸してしまっています。   ...
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続・バイヨン中央塔における発掘調査 その3

当初の調査目的は果たして,発掘孔の写真記録や図面記録を進めています。 ボーリング調査後の室内の清掃もまた同時に進んでおり,慎重を要する記録作業と,砂まみれの清掃作業とが狭い室内でごっちゃになっていますが,しかし調査許可は今日を含めてあと2日...
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続・バイヨン中央塔における発掘調査 その2

バイヨンの中央塔は,周囲の地面のレベルより約13メートルの高さに建てられています。中央塔自身は高さが約40m。総石積みの塔状の建物ですから,きわめて大きな荷重が壁の足下には集中してかかっています。解体・発掘調査は,この壁際を掘り下げるため,...
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続・バイヨン中央塔における発掘調査 その1

バイヨン中央塔の地下構造に関する調査としては,昨年から次のような調査を実施してきました。 2008年8月 中央塔主室内北西象限における発掘調査 2009年2月 中央塔西前室および第6塔(西塔)における発掘調査 2009年3月 中央塔主室内に...
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バイヨン中央塔におけるボーリング調査

3月16日より5日間,バイヨン中央塔ではボーリング調査が実施されました。 この調査は2008年8月に実施した解体発掘とハンドオーガーによるボーリング調査と2009年2月に実施した西塔内の発掘調査に続いて行われたものです。調査には地域地盤環...
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中央塔の発掘調査 その11

中央塔の上部荷重を支えている壁体の下の構造を確認することが、今回の発掘調査の最大の目的でした。 中央塔西室でこれは断念し、第6塔でこれを確認しようとしましたが、先日、壁体足下の敷石を解体したところ、やはりこれ以上の解体は難しいと断念し。。。...
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中央塔の発掘調査 その10

当初、今回の調査はできるだけ必要最小限の労力で効果的に必要箇所を確認して終了しようと、いうことで始められました。 しかし、発掘調査の常。そんなに事は容易には片づきません。常に期待と予想を裏切ってくれます。 そんなことで、すでに10日目に入...
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中央塔の発掘調査 その9

出土品、水晶にさらなる期待が高まり、北西隅の柱穴の現状のレヴェルから底を断ち割って土層状況の確認、ならびに下層の遺物の検出を試みましたが、残念ながらそれまで。 この柱穴からはさらなる発見はありませんでした。 再び室内中央の盗掘孔の掘り下げ調...
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