遺跡の現場から

コーケル遺跡の調査

コーケル遺跡群の調査 その4

調査の経過報告が滞っていますが,カンボジアでは日増しに灼熱化が進む中,連日の遺跡往復が続いています。 調査の進展に伴い,コー・ケル遺跡群はますます大きく複雑な古代都市の様相を帯びてきました。記録された遺構数は宗教施設と思われるものだけで70...
サンボー・プレイ・クック遺跡の保全

中央テラスのクリアランス

サンボー・プレイ・クック遺跡群の中でも最も大きな複合寺院の一つである,プラサート・サンボーでは,2008年10月より中央テラスのクリアランスを行っています。このテラスの上には,この寺院の本殿となる主祠堂が配されており,伽藍全域の中央に位置し...
バイヨン修復現場から

散乱石材を原位置へ

三次元計測によって、バイヨン寺院の散乱石材の同定調査を進めています。 バイヨン寺院は,合計,約42万個の砂岩ブロックによって構成されていたと試算されますが,寺院の中には約6万個の石材が現在散乱しています。つまり,約15%の石材が散乱した...
コーケル遺跡の調査

コーケル遺跡の調査 その3

少し日が経ってしまいましたが、コーケル遺跡群の調査は連日続いています。 これまでに、以下の調査が進行中です。 調査班1:遺跡群内の主要な寺院の平面測量(過去に測量機器を用いた実測を終えており、今回はマニュアルで採寸する作業。一日でおよそ3...
バイヨン修復現場から

アンコール遺跡修復へクレーンの寄贈

昨2008年、クレーン会社である「タダノ」よりカンボジアのアンコール遺跡群の修復事業を進める日本チームに、同社製のラフテレーン16tクレーン、カーゴトラックそして高所作業車の三台が寄贈されました。 過去にも「モアイ像」の修復や「高松塚古墳」...
クメールの遺跡たち

プレアカーン遺跡の調査

カンボジア国内の遠方遺跡の多くは、近年アクセスが改善されてきましたが、未だに訪れるのが困難な遺跡の一つが、コンポンスヴァイの「プレア・カーン」です。2月24日、元在カンボジア日本国大使の内藤ご夫妻を、修復チーム団長である中川武教授が御案内し...
コーケル遺跡の調査

コーケル遺跡の調査 その2

コーケル調査は2日目に入りました。 今日も2班に分かれての調査です。 第2班は昨日の続きということで遺構の採寸を進めます。今日はPrasat Balan, Prasat Thnen, Prasat GそしてPrasat Andon Ku...
コーケル遺跡の調査

コーケル遺跡の調査 その1

コーケル遺跡群は、アンコール遺跡群の位置するシェムリアップより約80km離れた、当時は「チョック・ガルギャール」とよばれたクメールの古代都市の一つです。 アンコール王朝、第七代目の王「ジャヤヴァルマン四世」が王神をこの新しい都に遷したのが1...
バイヨン中央塔の研究

中央塔の発掘調査 その11

中央塔の上部荷重を支えている壁体の下の構造を確認することが、今回の発掘調査の最大の目的でした。 中央塔西室でこれは断念し、第6塔でこれを確認しようとしましたが、先日、壁体足下の敷石を解体したところ、やはりこれ以上の解体は難しいと断念し。。。...
バイヨン中央塔の研究

中央塔の発掘調査 その10

当初、今回の調査はできるだけ必要最小限の労力で効果的に必要箇所を確認して終了しようと、いうことで始められました。 しかし、発掘調査の常。そんなに事は容易には片づきません。常に期待と予想を裏切ってくれます。 そんなことで、すでに10日目に入...
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