遺跡の現場から

バイヨン中央塔の研究

続・バイヨン中央塔における発掘調査 その3

当初の調査目的は果たして,発掘孔の写真記録や図面記録を進めています。 ボーリング調査後の室内の清掃もまた同時に進んでおり,慎重を要する記録作業と,砂まみれの清掃作業とが狭い室内でごっちゃになっていますが,しかし調査許可は今日を含めてあと2日...
バイヨン中央塔の研究

続・バイヨン中央塔における発掘調査 その2

バイヨンの中央塔は,周囲の地面のレベルより約13メートルの高さに建てられています。中央塔自身は高さが約40m。総石積みの塔状の建物ですから,きわめて大きな荷重が壁の足下には集中してかかっています。解体・発掘調査は,この壁際を掘り下げるため,...
バイヨン中央塔の研究

続・バイヨン中央塔における発掘調査 その1

バイヨン中央塔の地下構造に関する調査としては,昨年から次のような調査を実施してきました。 2008年8月 中央塔主室内北西象限における発掘調査 2009年2月 中央塔西前室および第6塔(西塔)における発掘調査 2009年3月 中央塔主室内に...
クメールの遺跡たち

あわや、大発見の巻

現在JSAでは、シェムリアップのJASA事務所内に、バイヨン寺院を対象とした展示ホールを設置する準備を進めています。 その一環で、バイヨン寺院の魅力の一つでもある、外回廊の浮き彫りを新しい石材で再現するというプロジェクトが進んでいます。比...
クメールの遺跡たち

アンコールの顔「アンコール・ワット中央塔」の足場解除

アンコール遺跡の顔ともいえる、アンコール・ワット中央塔にかけられていた足場がようやく解体される運びとなりました。 2008年半ばより、アンコール・ワットの中央塔と北東の副塔とに足場が設置されていました。中央塔上部にのびた樹木を伐採すること...
バイヨン中央塔の研究

バイヨン中央塔におけるボーリング調査

3月16日より5日間,バイヨン中央塔ではボーリング調査が実施されました。 この調査は2008年8月に実施した解体発掘とハンドオーガーによるボーリング調査と2009年2月に実施した西塔内の発掘調査に続いて行われたものです。調査には地域地盤環...
クメールの遺跡たち

アンコール遺跡の環境問題にまつわる国際シンポジウムの開催

3月17日,シェムリアップUNESCO/JASAオフィスにて「International Symposium and Seminar on the Present Situation of Environment in the Angkor...
クメールの遺跡たち

バンテアイ・スレイ遺跡に新しい展示施設が誕生

アンコール遺跡の北東にやや離れて位置するバンテアイ・スレイ遺跡で,現場の遺跡案内施設が開設されました。この展示場設置はここ数年この寺院で保存活動を進めてきたスイス隊(BSCP)によるものです。3月16日にはカンボジアの副首相ソッカーンも出席...
サンボー・プレイ・クック遺跡の保全

サンボー・プレイ・クック遺跡保全のためのセミナー開催

2009年3月13日,プノンペンにて早稲田大学とカンボジア文化芸術省との共催で「サンボー・プレイ・クック遺跡におけるこれまでの研究と今後の修復工事への取り組みに関するセミナー」を実施しました。 1998年より開始された早稲田大学によるサン...
コーケル遺跡の調査

コーケル遺跡群の調査 その5

今日はアンコール遺跡群の管理機構である「アプサラ」にてコーケル遺跡群に関する会合がありました。 いくつかの国際的な調査隊が同時並行的に研究を進めているため,そうした調査隊が一同に顔を揃えて各調査の進捗状況などを報告する機会となりました。 報...
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