遺跡の現場から

クメールの遺跡たち

クーレン山中の遺跡調査

2009年の年末より王都アンコールの聖山クーレンの遺跡調査を行いました。 クーレン山はマヘンドラパルヴァタと当時や呼ばれており、神の世界の聖山に見立てられていた山です。802年にアンコール王朝の太祖ジャヤヴァルマン二世は、この山中で自身は...
バイヨン修復現場から

アンコール遺跡の保全と開発のための国際調整会議

12月15日に,アンコール遺跡の保全と開発のための国際調整会議(International Co-ordinating Committee for the Safeguarding and Development of the Histor...
バイヨン修復現場から

シドニー大学 – EFEOシンポジウム

12月6日にシドニー大学が進めているThe Greater Angkor Project, the Living with Heritage Projectが主催のシンポジウムがシェムリアップにて行われました。この事業は今年で10年目を迎え...
バイヨン修復現場から

シンポジウム「アンコール遺跡・バイヨン寺院を護る」

11月21日、国士舘大学アジア・日本研究センター、早稲田大学・日本政府アンコール遺跡救済チーム(JASA)、朝日新聞社、朝日新聞文化財団主催のシンポジウム「アンコール遺跡・バイヨン寺院を護る」が国士舘大学、世田谷キャンパスにて開催されました...
バイヨン修復現場から

神頼み

10月末から11月始めにかけて,1週間ほどカンボジアは連休です。 シハモニ国王の誕生日,そしてとっておきの祝日,水祭りがあるのです。 この連休の直前,バイヨン南経蔵の修復現場では,工事の安全を祈願するちょっとした儀式を行いました。 修...
バイヨン中央塔の研究

バイヨン寺院 本尊仏の再安置プロジェクト その8

東大寺の大仏、そして大仏殿が幾多の災難に遭いながらも、修復・再建されてきたことはよく知られている。中でも、重源と公慶の勧進によって復興された異なる二つの時代の物語は有名である。重源には複数の協力者がいたのに対して、公慶は再建資金を集めるため...
バイヨン中央塔の研究

バイヨン寺院 本尊仏の再安置プロジェクト その7

本尊仏修理と移動についてのシミュレーションをしてみたが,もう一つ考えないとならない問題がある。「中央塔主室の地下の構造強化」について。 中央塔における発掘調査やボーリング調査については,以前にもこのブログで紹介したことがあったが,重要な結...
バイヨン中央塔の研究

バイヨン寺院 本尊仏の再安置プロジェクト その6

オリジナルの本尊仏の再安置は何よりも望ましいが、やはり現実的には厳しい問題が多発することが予想される。次善の策として、オリジナルの本尊仏は、現テラスに保持したまま解体を伴わない修復処置だけを行い、バイヨン寺院の中央には、このレプリカを設置す...
バイヨン中央塔の研究

バイヨン寺院 本尊仏の再安置プロジェクト その5

バイヨン寺院の本尊仏、通常のクメールの石仏と比べてかなり大きなものである。 全高4.7m、下部1mの台座は切石を積み上げて構成されているが、その上のとぐろを巻くナーガの全体と座仏像の全ては砂岩一材よりなっている。 彫像は全体で約15トン...
バイヨン中央塔の研究

バイヨン寺院 本尊仏の再安置プロジェクト その4

中央塔の地下から発見された本尊仏は,果たしてどんな運命を辿り,今に至ったのであろうか? まず,もう少し正確に本尊仏が発見された時のことを当時の作業記録をもとに確認しよう。 トルーヴェは1933年8月に発掘調査を開始した。そして,床面からの...
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