七世紀に築造された古代クメール都市「サンボー・プレイ・クック遺跡群」はセン川の氾濫原の西側の高台の縁に主要な宗教施設群が位置しています。この選地の問題を巡り,地形学的なアプローチより研究が進められています。今回は,早稲田大学久保純子教授,東京大学須貝俊彦教授,そして東京大学博士課程南雲直子女史によってこの氾濫原にてボーリング調査が行われました。
調査にあたっては,カンボジア工業資源省地質局からの協力を得ました。プノンペンから運ばれてきたボーリング車によって,約10mのボーリングを三カ所で実施しました。ボーリングはベテランのスタッフにより順調に進められ,予定通り作業を完了することができました。
今後はサンプリングされた試料の分析が進められる予定です。(一)
*本調査は日本学術振興会科学研究費助成研究(「古代クメール都市の立地条件と生産基盤復元に関する地形学的アプローチ」(研究代表:久保純子)」による研究の一部です。
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