カンボジアにおける最近の考古学研究に関するセミナー

2010年1月19日,プノンペン,文化芸術省にて「The Seminar on Recent Research of Archaeology Sector in Cambodia(カンボジアにおける最近の考古学研究に関するセミナー)」が開催されました。

 

カンボジア国内の遺跡は,シェムリアップのアンコール遺跡群とコー・ケー遺跡群がアプサラ機構によって,また2008年に世界遺産に登録されたプレア・ヴィヘア寺院はプレア・ヴィヘア機構によって管轄されていますが,それ以外の全ての文化遺産は文化芸術省の管理下にあります。今回は文化芸術省の管轄にある遺跡において現在進められている事業のうち,特に重要な以下の計11事業より報告がありました。

 

1.  サンボー・プレイ・クック遺跡群の研究・保全事業 早稲田大学

2.  カルダモン山脈における埋葬壺の研究 シドニー大学

3.  Sre Ampil遺跡の研究事業 カンボジア王立アカデミー

4.  バンテアイ・チュマール寺院の保全事業 Global Heritage Fund

5.  王道の研究事業 アプサラ機構

6.  La-ang Spean洞窟の研究事業

7.  カンボジア国内の遺跡目録化事業 フランス極東学院

8.  Phum Snay遺跡の研究事業 国際日本文化研究センター

9.  Prohear地区の研究事業 文化芸術省

10.  メコン下流域の考古学的研究事業 ハワイ大学

11.   コンポン・スヴァイのプレア・カーン遺跡群の研究事業 シドニー大学

 

カンボジア国内の研究事業を一同に介してのセミナーは今回が初めてでしたが,今後は定期的に実施することが文化芸術省より提案されました。今後はこうしたセミナーの結果を文書として記録・公開していくことが望まれます。(一)

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