クメールのはじまり ワット・プー3

クメールの遺跡たち

現在ワット・プーを訪れますと,参道の南側に立つ「ナンディン・マンダパ」という建物の修復工事が,イタリア隊によって進められているのが見られます。

ここでの修復は建物の一部を解体して再構築するという工法です。建物の石積みの最下段までは解体をしなかったために,不同沈下や外開きをおこしている基壇の少なからぬ変形を,上部で吸収しなくてはならないところに,この修復工事の難しさがあるように見うけられました。室内に降り込む雨水の処理のために基壇内部と建物の外部へと配水管を配する方法がとられています。傾斜地という立地を考慮した上での対策であったものと思われますが,将来的なメンテナンスの方法と体制を十分に整えることが課題となりそうです。しかし全体としてみて,人員や機材,そして立地条件などの環境を考えると,修復隊の苦労は計り知れないものがあるでしょう。


寺院の入口近くに位置する南側の「パレス」ではフランス隊によって修復工事の準備が進められています。すでに建物の回りの草木はきれいに刈り取られ,一部で発掘調査を行われている他,散乱石材の記録やペディメントなどの彫刻部分では仮組が行われています。
27日に予定されているワット・プー フェスティバルの後に,本格的に工事が開始される予定です。

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