魚の感覚器官について~魚の授業3年目第5回~

三井物産環境基金による活動07_2016年10月~
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こんにちは!
前回のブログでは、「子どもの日」にこいのぼりをあげるのは、激流をのぼる鯉の様に人の子どもも丈夫で立派に成長しますように、といった願いが込められているということが紹介されていましたね。未熟な子どもが大人へと立派に成長するには何かを乗り越えなければいけない。どの生き物にも共通することなんですね。
そんな鯉などの魚にも人間と同様に匂いや味を感じることができるということをご存知ですか?
今日はバイヨン中学校で、3年目の第5回目を迎える「魚の授業(水環境授業)」に参加させていただきました。
今回のテーマは…「魚の感覚器官について」!
「魚の授業」が始まった2年目の年に授業を受けた生徒たちが、3年目の今は先生として授業を教えています。
一回勉強したからと言って、教えることは難しいので、まずは復習。

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授業の進め方などを真剣に聴きながら、メモをとり、練習までしている姿は見ていてとても微笑ましかったです。

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今回の授業がしっかり進められるのか少し不安な顔を見せる生徒もいました。
そんな生徒たちに、授業をしてくださっているシェムリアップ淡水魚研究所の佐藤さんから、授業を進めるにあたって最も大切なこと!としてエールが送られました。
「一番大切なことは、話す人が楽しく話すこと。自分のことばで楽しく話せば、聞いているひとも楽しむことができる。」

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不安な顔をしていた生徒たちも張り切って授業が行われる教室に向かっていきました。
そして、授業本番!
授業に参加している生徒たちは積極的に手を挙げ、メモをとる子もいました。

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授業では、村に生息しているトライ・カンチョやトライ・アンダインという魚についても勉強しました。この魚たちは、味を舌で感じとるだけではなく、ヒゲや体中の細胞も使って味わうことができているのです。これらの魚は、他の魚よりも目が良くないため、それを補う様にヒゲや体中の細胞を使って食べ物を見つけているのです。

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最後まで真剣に授業を進めることができた3人の生徒たち。最後には「やりきった!」という笑顔がこぼれていました。

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授業終わりに…
佐藤さんがこの3人の生徒たちについてのお話をしてくださいました。
「以前までメモを見ないと前で話すことができなかった子が、今回は何も見ずに人前でどうどうと話すことができていた。」と、佐藤さんも今まで教えてきた生徒たちの成長に感動されていました。
次週で最後の「魚の授業」。不安な顔を見せながらも確実に成長していく子どもたち。
生徒が先生となって何かを教える、という立場になると壁にぶち当たることもあると思いますが、鯉のようにその壁を乗り越え、村に生息する2種類の魚のように、自分の個性を活かして成長していってほしいですね。
このプロジェクトは、三井物産環境基金2014年度活動助成を受諾し、
(一財)国際開発センター(IDCJ)とJSTが共同で行っているものです。

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