昨日に引き続き、(一財)国際開発センター(IDCJ)の石川晃士さんからの活動報告です。
2月5日(土)
滞在2日目となる今日は今回のアンコール訪問の主目的である三井物産環境基金の活動のため、アンコールクラウ小学校へ!
本活動は三井物産環境基金の助成を得て、これまでに対象小学校にて植樹、環境教育を順次実施してきました。
そして、今回は乾季における植樹メンテナンスのモニタリング及び活動成果を見るためのアンケートの実施が目的です。
カンボジアでは雨季と乾季が明瞭に分かれているため、
降水量の極めて少ない乾季には、根がはって間もない苗木の状態の樹木のメンテナンスは欠かせません。
今日は児童たち自身による樹木のメンテナンス作業を体験してもらいました。
樹木のメンテナンスは主に堆肥の施肥と水やりです。
校舎の正面から、裏側へ等間隔で植えられている苗木の周りに丁寧に堆肥を施します。
児童たちにとっては自分の背丈よりも小さいか、同じくらいの樹木。
その樹木に対し、一生懸命、肥料を上げている姿はとてもかわいらしいものです。
また、村出身の青年たちは、率先して力仕事を手伝い、児童たちに堆肥のあげ方を指導をします。
青年たちの自発的で積極的な活動には目を見張るものがありました。
本当に頼もしい存在です。
←水運びは児童一人ではとても重いですが、女の子たちも協力して水運び
その後、アンコールクラウ小学校の校長先生を囲んで青年グループとこれまでの三井物産環境基金による活動に関する活動についての議論及びアンケート。
今回の議題は、これまでの環境活動で学校としてはどのような姿勢で取り組んできたか、
またこの環境活動を通じてどのようなことに変化があったか等を中心に青年グループにも意見を述べてもらいました。
活動を始めて以来、
先生が率先して校内のゴミを拾うようになったり、
児童にゴミ拾いの指導を徹底するようになったり、
校舎の裏に焼却所が出来たりと
日々、本活動による環境教育の成果は見られているようです。
また、議論の中には小学校という地域コミュニティの一部の活動が地域住民の意識も変えてきているという事例も挙がり、
小学校内だけでなく環境教育の効果の方も次第に村全体にも波及しているようです。
まだ、始まって間もない活動ではありますが、これからまだまだ頑張らないといけないなと思わされた瞬間でした。
アンケートは後日集計、分析をして、これからの活動に活かしていきたいと思います。
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