2月6日
IDCJ石川さん滞在3日目のこの日は、クラウ村農業ワークショップを開催しました!
以前、カンボジアの米どころ、バッタンバン州で行ったプロジェクトを参考に、村でも簡単にできる生産効率アップのヒントを紹介していただきました。
この日はいつもフリースクールに通ってくる子供たちだけではなく、村の大人の方々にも声をかけました。
話題は「農業」。きっと村の人たちもすごーく興味があるはず!
と思ってコミュニティセンターに行ったら、なぜか青年団と子供たちの姿だけ・・・
なんとこの日は村のニャクター様(精霊様)のお祭りでみんなそれに参加しているとのこと・・・
がーん、ショック・・・と、準備をしている間に、近所のおばあちゃんたちから徐々に集まり始め、勉強会が始まる頃には会場いっぱいにオーディエンスが!(写真に写っていないところには立ち見がびっしり。赤ちゃんを連れたお母さんたちも参加してくれました。)
☆☆☆石川さんからのご報告!☆☆☆
モニタリング活動最終日の今日は、JSTの皆さんがセッティングしてくださいましてアンコールクラウ村のコミュニティセンターで勉強会を開催しました。
カンボジアは農業を主要産業とする東南アジア有数の稲作国です。
しかしながら、一般のカンボジアの農家は独自のやり方で稲作などを行っているため、収量は他の地域に比べ決して高いとは言えません。
また、コメの場合は籾のまま、農産物も加工なしで仲買人に販売するため、仲買人の言い値での販売価格になり、安定した収入もままならない状態です。
そこで、それらの問題を踏まえた上で、クラウ村の皆さんに稲の作付前の簡単な種籾の塩水選、温湯処理等の農業技術、カンボジアの他地域、近隣諸国で行われている農産加工についての紹介をしました。
特に塩水選等の方法には、村の皆さんが興味を持って議論に参加下さったので、よかったなと思っています。
☆☆☆☆☆☆
発表の途中、
石川さんがクラウ村の農業の現状に関する質問をすると会場のそこここから声が上がります。
「うちは全然なんにも使ってないぞ。」
「うちのとこは、牛フンだけは使っている」
などなど意見が出て、今回集まった方々の家は概ね有機農法(?)だとわかりました。
生卵ともみ殻を使った「塩水選」(水に生卵を沈め、塩を溶かしていき、卵が浮き上がってきたらもみ殻を投入。沈んだ優良のもみだけを撒くと効率が上がるという方法。)には具体的な手順に関する質問も出て、「次の雨期にぜひやってみる!」とおじさんたちも意気込んでいました。
とても具体的で、かつカンボジアの農村にすでにあるものだけでできる方法ということで、村の方々の心をぐっと捉えたようです。(老若男女問わず、真剣です!)
カンボジアでの次の作付は雨期が始まった後の6月頃。
その頃にまた、「塩水選」の手順をクメール語で書いた紙を配布するなど、JSTでもフォローアップをしたいと思っています。
石川さん、本当にありがとうございました!!
(ま)
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