社会見学会 〜南経蔵修復作業も終盤に〜

先週624日にJST
では、シェムリップの教員養成校の学生を対象に

バイヨン寺院修復現場の社会見学会を行ないました。

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写真上は以前修復を終えた北経蔵

そして現在修復中の南経蔵


バイヨン寺院は、言わずと知れた観光都市シェムリアップに位置する遺跡

それらアンコール遺跡群を目にするために例年多くの人たちがここを訪れます

同時に周辺地域では ゾーニングなど遺跡保全のための活動や、観光整備が日々行なわれていて


それは周辺地域に住む人々に少なからず影響を与えています

 

アンコールではその遺跡群に目を奪われてしまいがちですが、一歩観光ルートを外れると、そこには他の地域と何ら変わらぬ農村風景が広がっています

 

そして まだまだ多くの人達が遺跡の歴史を知らない 

その近さゆえにか 訪れたこともない という人が多くて

 

彼ら自身も そばに存在する遺跡を観光という側面から捉えてしまっているような気がします

 

そういった意味では、ここアンコール地域の寺院郡は 人々のそばから

少しずつ離れていってしまっているのかもしれません

 

そんななか 今回は77人の学生たちがバイヨンインフォメーションセンター

そして バイヨン寺院を訪れました

 

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バイヨンインフォメーションセンター、 バイヨン寺院では

多くのカンボジア人スタッフが中心となって活動しています


 カンボジアは「支援慣れ」をしていると言われることの多いなか

 

歴史や修復について 彼ら自身で 語り 受け継いでいく

彼らはこの活動を通してその瞬間を体感していて

 

現場では目の前の光景をただただ見つめ そして 少し圧倒されているようにも見えました

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自分の子供に何を教え、伝えていきたいか

これを考えることも確かに大事なことだと思いますが

 

こうして、子供に ではなく 子供「たち」に何を教え、何を伝えていきたいか

それをみんなで考えていくことも きっと大切なことなんだと思います

 

教員養成学校の生徒たちは 将来先生として

子供たちの前に立ちます

 

この活動を通して 歴史への理解 という形で

彼らのそばに遺跡を近づけ

 

さらにそこに、彼ら自身の経験 思い出を積み重ねていってくれればと

そう感じました

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この社会見学会は 

紀南ユネスコ協会からの寄付金によって実現したもの。

 

今後もこのような機会が多く実現されればと思います。

(翔)


 

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