6月11日(土)と6月17日(金)に行われた、コックベイン小学校での環境調査と環境ワークショップ。
今年度の小学校環境活動としては3校目となります。
コックベイン小学校は、西バライ(8キロ×2.2キロの巨大な貯水池。アンコール時代のものです。)の土手の北側に位置し、集落は、土手に沿った一本の村道沿いに点在しています。
すっきりとした気持ちのよい天気で、カンボジアののどかな農村風景が、青空の下、美しく広がっていました。
最低限の生活が保障されるならば、こんなところに暮らしてもよい・・・・と、日本人なら憧れる風景なのではないでしょうか。
「周辺住民の生活調査」を行うために訪ねた村の人々は、とても穏やかに日々の生活を営んでおり、私たちの突然の訪問に驚いていたようでした。
外国人はもちろん、あまり外部の人が訪ねてくることもないのでしょうか。。。
インタビューなどされたことがないので、何をなんと答えてよいかわからない・・・と戸惑っていました。
そして、インタビューの中で、村人が口をそろえて訴えていたことは、自分の家の敷地内にトイレも作れない現状です。
遺跡保存地域に指定されているため、住居建設はもちろん、壊れた住居の補修や、塀や鶏小屋などを作ることさえできないのです。(申請すればよいことになっていますが、字を書くことができない村人も多く、また、単に申請書を出すだけでは、なかなか許可が下りないとのことです)
そして、今回の調査から、アンコールクラウ村青年グループに新たな仲間が4名加わりました!!
昨年から行われているこの環境保全活動に、今までJSTの活動に参加したことがない村の青年たちが興味を示し、自主的に仲間に加わることになったのです。うれしいことですね!
校長先生にインタビューを行ったのは、高校2年生のKhom Keyくん(左端)。
そして、17日に行われたワークショップの発表では、高校2年生のProm Srey NeagさんとPek Socheaさん、そして大学生のTrop Sophyくんも加わり、「環境保全」についての発表を担当しました。(写真中央の4人が新人です!)
事前に村で練習をしてきたとのことで、4人とも、初めてとは思えないほど、しっかりと発表を行っていました。
校長先生の希望で、植樹はすべてマンゴーの木となり、4年生~6年生の生徒48名とともに、校庭のいたるところに、マンゴーを植えていきました。
参加した生徒全員に配られた、IDCJ-JST作製のオリジナル環境絵本『森はともだち』。
鍬とスコップ、一輪車なども小学校に寄贈されました。(右側がコックベイン小学校の校長先生)
環境調査で3班に分かれて行っている調査やインタビューは、オフィスに戻ってから集計され、カンボジア語と日本語にまとめていきます。これらの作業も、すべてカンボジア人スタッフが行っていますが、さて、どのような結果が出てくるか・・・・・。
楽しみですね!
(よ)
本プロジェクトは、三井物産環境基金「第2回活動助成」を受諾し、(一財)国際開発センター(IDCJ)と共同で活動を行っているものです。
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