今日は、去る6月24日に行われた、シェムリアップ州教員養成学校の1年生77人を対象にした遺跡修復社会見学会の感想文を紹介します。
このときの社会見学会の様子はすでにJSTブログでも紹介されていますが
(こちら→http://www.jst-cambodia.net/jstnews/2011/06/post-82.html)、
その後、参加者全員に感想文を書いてもらい、それを教員養成校卒業生であるサンボー先生に、カンボジア語から日本語に訳してもらいました。
1)
名前; ワイン スイハ
バイヨン遺跡とバイヨンセンターを見学したときの感想を書きます。見学する前、そこはどんな場所なのか、何が勉強できるのか、彫刻など特別なものが見られるのか・・・など、想像をめぐらしていました。
まず、私はバイヨンセンターに行きました。そこでは、JASAの遺跡修復活動について、映像をみせてもらいました。その他にも、アンコール遺跡の地図、建造当時使われた道具、修復のための道具、遺跡の彫刻などがありました。そして、修復に使われる土には5種類の材料が入ることがわかりました。水、砂、赤土、粘土、消石灰などです。それらのことを、バイヨンセンターで働いているスタッフの方が、明るく詳しく説明してくださいました。
それから私はバイヨン寺院に行きました。そこでも修復活動について、説明してくださいました。石にはすべて番号を書きます。壊れた石は使えませんので、その場合は新しい石を使います。
見学した後で、昔の人は、本当にすばらしいものを建てたものだと思いました。そして、修復活動についても感動しました。説明をしてくださったみなさん、この見学会を企画してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
2)
今回、バイヨン遺跡へ行く機会があり、本当にうれしかったです。それは、私たちカンボジア人の遺産ともいえる遺跡の修復について、勉強することができたからです。特に、修復のために描いた図面や彫刻について、しっかりと勉強しました。散乱石材にひとつひとつ番号をふって作業を行っていました。当初建造された遺跡もすばらしいし、現在の修復作業もすばらしく、本当に誇りに思いました。カンボジア人として、これから、自覚をもって遺跡を守っていきたいと思います。
遺跡修復を行っている皆さん、健康に気をつけて、安全に、これからも仕事を頑張ってください。そして、ぜひ、この見学会を続けてください。
3)
今回、遺跡修復現場とバイヨン遺跡に行く機会があり、本当にうれしかったです。私は特に、バイヨンセンターに興味を持ちました。そこでは、彫刻や歴史の説明パネルを展示してあり、ビデオを見せてくれます。特に、バイヨンセンターで働いているガイドさんが、遺跡の歴史のことを説明してくれ、とてもわかりやすかったです。
また、修復現場でのエンジニアの話は本当に興味深かったです。実際に現場を見ながら説明してくださったので、よくわかりました。
JSTの皆様、お元気で、仕事を続けてください。最後に、この見学会をいつまでも続けていただけますよう、お願いいたします。
※今回の社会見学会は、紀南ユネスコ協会の皆様からの「書き損じはがき」寄付金により実施されました。 ありがとうございました!
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