クヴィエン小学校にて、環境ワークショップを行いました。
集まったのは、小学5年生と6年生の約70人。
いつものように、アンコールクラウ村の青年たちによって「環境保全」「衛生」「森林保護」についての発表が行われ、
その後、校庭にあらかじめ掘っておいた穴に、マンゴーとコキの木を、皆で植えていきました。
最後に、手作り環境絵本『森はともだち』を生徒一人一人に配って、記念撮影。
少し余裕があったので、集まった小学生に、いくつか質問してみることにしました。
まず、小学5年生約40名のうち、年齢を聞いてみたところ、なんと、11歳から17歳まで。
かなりの幅があることがわかりました。
6年生はというと、12歳から15歳。
年齢が高い生徒に理由を聞いてみると、留年や、転校など、さまざまな答えが。
また、「朝食を食べてきた人!」と質問してみると、70人中27人が手を挙げ、
食事の内容を聞いてみると、
前の日に炊いた冷たいご飯に水をかけて食べてきた子、
おかずは干し魚か茹で卵など、ごくごく簡単な食事で済ませていることがわかりました。
では、食べてこなかった子は?というと、
0.5ドルくらいのおこづかいを持ってきていて、休み時間に、学校裏の売店でお菓子などを買って食べるとのこと。
なんとも食生活が貧相で、どの子も11歳以上とは思えないほど体格が小さく、やせ細っています。
とはいえ、皆、元気溌剌、とっても明るい子どもたちばかりで、
不満なことは何もなく、毎日、楽しく暮らしているよ!という顔をしています。
その姿には救われる思いがするのですが、実際のところ、カンボジアの子供たちはどのような状況にあるのでしょうか・・・・?
その実態に少しでも迫ろうと、後日、アンコールクラウ小学校の4年生5年生を対象に、身長と体重を測り、平均値を出してみました。(一般のカンボジアの小学校では、身長測定、体重測定などというものは行われません)
その結果、なんとも衝撃的な数値が出てきました!!!
次回のブログでご紹介したいと思います。
さて。
今回のクヴィエン小学校での環境ワークショップは、前回に引き続き、
昨年、遠方の小学校の新任教師になったばかりのサンボー先生も参加してくれました。
(サンボー先生の小学校は、アンコールクラウ村などとも比べものにならないほどカンボジアの奥地にあり、土曜日はお休みとのことです。)
昨年、シェムリアップ州教員養成校を首席で卒業したサンボー先生は、最初の数か月はカンボジア政府から給料が出ないという条件下でも、片道70kmもの悪路を雨の日も風の日もバイクで通うほどの頑張り屋。日本語ができる彼女には、すばらしい先生になって、カンボジアの未来を担う子供たちを立派に育ててほしいと、皆が期待しているところです。
そのサンボー先生。新任教師とはいえ、さすが、現役の先生です!
子供たちに話しかける姿は貫禄満点。
声には張りがあり、声の大きさも、クラウ村の青年たちの3倍くらいはあります。
そして、サンボー先生が一言声を発すると、子供たち全員が、きゅーっと一気に集中して、その場の空気が引き締まるのが、目にみえるようにわかるのです。
最後に、サンボー先生に、今回の反省点と生徒たちに話しかける場合のコツなどを、青年グループに伝授してもらいました。
アンコールクラウ村の青年たちも、きっと、よい刺激を受けたことでしょう。
私たち日本人にとっても、楽しみがまた一つ増えた環境ワークショップでした。
(よ)
本プロジェクトは、三井物産環境基金「第2回活動助成」を受諾し、(一財)国際開発センター(IDCJ)と共同で活動を行っているものです。
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