先のブログでも紹介した、「アンコールクラウ小学校4年生13歳の平均身長・体重」の衝撃的な数値を受け、JSTカンボジア人スタッフは、さっそく行動に出ました!
村人を呼び集め、同じカンボジア人として、話をする!というのです。
思い立ったら即実行!・・・・これはカンボジア人のいいところですね。
そして、この話が出た次の日曜日には、100人もの村の大人たちが、アンコールクラウ村コミュニティセンターに集まっていました。
この中には、酒に入り浸り、子供に労働をさせて働かない親もいます。賭けごとにハマり、カードや闘鶏などに興じている大人もいます。
一方、家の敷地いっぱいに野菜を育てて、かつ沢山の子供も育てている親など、日々、一生懸命、生きている村人もいます。
そんな村の親たち(ほぼ全員に子供がいます)に、いくつかの質問を投げかけてみました。
・子供が学校へ行く前に、食事を食べさせている人は?・・・・・・23人
・では、朝食には何を食べさせるのですか?・・・・・前の日に炊いた残りのごはん。おかずは、干し魚や卵。
・子供に朝食を食べさせない親は、どうしているのですか?という質問には、
「子供にお金を持たせて、学校で駄菓子を買わせる」という回答が大半。
中には、「子供に朝食もお金も与えない」という親もいました。
また、100人中、現在、子供を中学校に通わせている親は12人。
中学校に通わせていない親に、その理由を聞いてみると、
・中学校に通わせると、1日1ドルくらい必要となり、そのようなお金がないから。
・子供は小学校4年くらいになると、遺跡で物売りをさせるから。
・中学校が遠く、自転車がないため、通うことができないから。
などという理由が大半を占めました。
では、「自転車があれば、子供を中学校に通うわせるという人は?」と質問すると、
15人の親が新たに手を挙げました。
そして、これらの質問と答えを踏まえて、JST代表のチア・ノルが、子供の教育について、話を始めました。
娘2人を高校、大学まで通わせているライチュラップさんも、「我が家の教育方針」という内容で即興のスピーチを行いました。
このように、村人を良い方向に引っ張ってくれそうな人材が、村の中から自然と出てくれば、しめたものです。
クラウ村コミュニティセンターの運営を村人たちに任せられる日も、そう遠くはないかもしれません!
(よ)
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