10月19日、愛知県の常滑ロータリークラブのご支援を受け、
「第6回 子供たちのためのアンコール遺跡社会見学会」が行われました。
今回の対象校は、シェムリアップ州教師養成学校付属小学校。
6年生73名と先生3名が参加しました。
見学会の内容は、まず、バイヨン・インフォメーションセンターでのアンコールの歴史説明。
その後、バイヨン遺跡修復現場にバスで移動し、修復専門家による修復作業説明と修復現場の見学です。
最後に、参加した生徒にお弁当をひとつずつ配り、社会や歴史に関する書籍を学校に寄付しました。
バイヨン・インフォメーションセンターにて、懸命にメモをとる子供たち。
(写真左の一番右に半分写っているのが、今回、感想文↓を書いてくれたソケインさん)
←バイヨン遺跡修復現場前で、遺跡修復の専門家の話を聞く子供たち。
版築土を着き固める作業では、”ぞうの足”と呼ばれる棒で、実際に作業を体験してみる生徒も。
最後に、修復専門家に教えてもらったことをおさらいしてみました。
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今回は、2ヶ月前からJSTスタッフ見習いとなったソケインさんに見学会に参加してもらい、日本語で感想文を書いてもらいましたので紹介します。
「子供たちのための社会見学会に参加して」 ソケイン
私は、仕事の経験がぜんぜんなかったので、小出さんとノールさんは、小学生たちといっしょに、私をバイヨン・インフォメーションセンターとバイヨン遺跡へ連れて行きました。
私も行けてうれしかったですが、何も分らなかったので、心配でした。
しかし、バイヨン・インフォメーションセンターに着いて、いろいろなことを見て、好きになって、そういう仕事をもっとしたいと思いました。カンボジアの遺跡の歴史がよく分ったら、外国人や、分らないカンボジア人も案内してあげたいからです。とくに、若い学生たちにわかってほしいです。
バイヨン・インフォメーションセンターの見学が終わって、バイヨン遺跡に行きました。
私は、遺跡を発掘する作業は見たことがないけれど、こわれた遺跡を直すのを見て、とてもたいへんだと思いました。そして、わかい人に遺跡の大切さをわかってもらい、大切にしてほしいと思いました。
もし遺跡をきれいにすれば、多くの外国人が来るため、町に仕事がいっぱいでき、仕事がない人は減ると思います。
バイヨン・インフォメーションセンターとバイヨン遺跡へ行けたことは、とてもよいチャンスでした。なぜなら、ビデオ上映を見ることができるし、バイヨン遺跡修復現場を見ることができるからです。
学生たちは、説明を聞きながらメモを書いていました。
私はそれを見て、うれしく思いました。
そして、私も、自分の仕事をがんばって働いて、もっと勉強したいです。
学生たちと見学会に参加させてくださり、ありがとうございました。
コメント
ソケインさんがCafe MoiMoiで頑張って仕事をしている姿を時どき見ます。以前はどこか自信がなさそうで、ちょっと儚げな印象だったけど、最近は笑顔も増えて、こちらも嬉しいです。
先日JASAを訪れた先生は、「きれいな日本語だから、もっと自信持っていいんだよ!」と言っていました。
感想文にあるように、近い将来バイヨンセンターのお仕事ももっと手伝ってもらえたらいいな、と思っています。これからもぜひがんばって!!