バイヨン中央塔のボーリング調査 その2

バイヨン中央塔の研究

バイヨン中央塔の直下の構造を調べるためのボーリング調査が当初予定していた調査工程をひとまず完了しました。

発掘調査がつねに予想を裏切るように、今回のボーリング調査も想定していた結果とは全く異なる地下構造が確認されつつあります。

鉛直ボーリングでは予想以上の深さまでラテライト材が連続しており、基壇の外縁部にラテライト壁が巡らされている地下構造が予想されることとなりました。また、その下方の版築土は極めて大きな強度が確認されています。

一方、斜めボーリングでは、塔群の直下にはなんら組積構造が認められない様子が確認されました。過去に実施された発掘調査の埋め戻し孔が軟弱であることについても追認されています。

こうした結果を受けて、明日から三本目のボーリング調査を開始し、より精度の高い基壇内部構造について確認するとともに、第一、第二ボーリング孔に地下水位観測と温度観測をすべく計器の取り付け工事に入ります。また、採取された版築土の室内観察・実験も開始する予定です。(一)

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