11月17日(水)
前回に引き続き、今回も愛知県の常滑ロータリークラブのご支援を受け、
「第7回 子供たちのためのアンコール遺跡社会見学会」を行いました。
今回は、モクネアク小学校6年生108名、先生2名です。
モクネアク小学校は、シェムリアップ市内で2番目に人気のある公立小学校で、
6年生だけで6クラス300名以上在籍しているとのこと。
1クラス約50人なので、今回は2クラス分の生徒を対象に、
アンコール遺跡社会見学会を行うことになりました。
そして、今回は、日本人観光客のバイヨン・インフォメーションセンター見学予約が急遽入ったため、
時間を繰り上げて、朝7時に見学会開始となりました。
バイヨン・インフォメーションセンターにて、石を動かす古代の”てこ”に興味を示す生徒たち。
こうやって、重い石を動かしていたのですね。
遺跡修復現場にて、遺跡修復の専門家や作業員の説明を真剣に聞く生徒たち。
そして、今回は、特別に、バイヨン寺院内の彫刻説明も行いました。
かねがね、私は、アンコール遺跡はカンボジアの遺跡であるのに、
見学しているのは、ほとんどが外国人観光客であるいうことに、とても違和感を感じていました。
日本でいったら京都や奈良に匹敵する、カンボジアを代表する歴史的遺産であるのに、
当のカンボジア人がほとんどいないこと、
特に子供にいたっては、物売りの子供の姿くらいしか遺跡内で見ることができないのです。
その理由のひとつに、この国の小学校、中学校では、修学旅行はもちろん、
遠足や社会見学会がないことが挙げられます。
家族で遺跡見学に行くには、交通費が大きな負担になり、
(遺跡入場料は、カンボジア人は無料です)
また、生活に余裕のない農村地帯では、遺跡どころではないのが現状です。
さらに、一般のカンボジア人に、遺跡や歴史に対する正確な知識はほとんどありません。
そのようなカンボジアの状況を背景に、
私たちJSTでは、この、地元の小学6年生を対象にした
「アンコール遺跡社会見学会」プロジェクトを始めたのです。
バイヨン寺院の歴史や宗教、彫刻に刻まれた物語について、実に真剣に見、説明を聞く姿が見られました。
当のバイヨン寺院が、いつも以上にあたたかく迎えてくれているように見えたのは
私だけでしょうか・・・・。
遺跡見学終了後は、学校に戻って、1人1人にお弁当を配りました。
皆、満面の笑顔でお弁当を受け取り、さっそく教室で食べ始めます。
お弁当、おいしかったかな?
今回の社会見学会を御支援くださった、常滑ロータリークラブの皆さん、ありがとうございました!
(よ)
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