三井物産環境基金の助成金により、今年度は3校の小学校、2011年度は5校の小学校、2012年度は8校の小学校で、環境調査やワークショップを行う予定となっています。
今年度、JSTが調査対象に選んだのは、アンコールクラウ小学校、チェイ小学校、ワットダムナッ小学校。
なぜこの3校を選んだのかというと・・・・・
・アンコールクラウ小学校は、JSTが今まで支援活動を続けてきた地域にあります。
カンボジアの農村部の小学校にみられるさまざまな問題-月給が安いため、いつも愚痴をこぼしている教師たち。子供たちの衛生問題や、校庭に散らばるゴミ問題など-を抱えています。
・チェイ小学校は、シェムリアップ市と郊外とのちょうど境に位置する小学校です。
特徴的なのは、校長先生が学校教育に対して非常に熱心に取り組んでいること。
その結果、今まで、さまざまな国から、さまざまな団体が入り、このチェイ小学校を支援しています。
支援内容は、教室建設、子供の栄養補給のための給食室支援、図書室や図書の支援、コンピューター支援、貧困家庭への学費の支援など多岐にわたっているようです。
・ワットダムナッ小学校は、シェムリアップの中心部、オールドマーケットにほど近い、お寺の境内に建つ小学校です。
JST代表のチア・ノルが35年前通っていた母校でもあります。
近年は、都市部特有の問題をかかえ、学校独自では解決することが難しくなっているようです。支援者もほとんどいないため、環境が悪化し、地域の中では”落ちこぼれ学生”が集まる学校にもなってきているようです。
このように、それぞれの特徴をもつ小学校を調査することによって、きっと現在のカンボジアが抱える様々な問題や実態が見えてくることでしょう。
近々実施予定の各小学校の環境調査。
どのような結果が出るか楽しみです。
(よ)
本プロジェクトは、三井物産環境基金「第2回活動助成」を受諾し、(一財)国際開発センター(IDCJ)と共同で活動を行っているものです。
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