JSTでは、2005年より、アンコールやまなみファンドのご支援を受け、シェムリアップ郊外の貧困農村の一つであるアンコールクラウ村で、子供たちのための英語教室、日本語教室を行っています。
また、2009年からは、「小さな美術スクール」の笠原先生のご支援・ご指導をいただき、学校で美術の時間がないカンボジアの子供たちに、絵を描く機会をいただいております。
絵を描き始めて4年。村の小さな子供たちは、のびのびと自由で楽しい絵を描いています。
中学生くらいの少し大きな子供たちの中には、きらりと光る個性的な絵を描く子もたくさん出てきました。
これらは、アンコール・トム遺跡のバイヨン寺院に皆で行った時に描いた絵です。
日本の美術の時間のように、「写生」という概念を教わっていないカンボジアの子供たちは、同じ対象を見ていても、それはそれは自由な絵を描きますね。
子供の感性を大切に指導をしてくださっている笠原先生には、感謝!です。
昨年8月には、アンコールやまなみファンドの主催で、なんと、新宿高島屋で、アンコールクラウ村の子供たちの絵画展が開かれ、たいへんな反響をいただきました。
さらに、愛知県の「道具の会」の皆さまからは、手作り(!)のソーラーパネルをご寄贈いただきました。
アンコールクラウ村コミュニティセンター(AKC)の片隅にある、石材加工ワークショップ小屋に設置したところ、JST遺跡修復スタッフのソペアックくんが、仕事のない日曜日に、村の子供たちにパソコンを教えると、自主的に申し出てくれました。
パソコンは、日本で使われなくなった中古パソコンを少しずつ手持ちで運んで、ハードディスクはもちろん、OSも英語・カンボジア語版に取り換え、カンボジアでリニューアルしたものです。
アンコールクラウ村は電気が通っていない村であり、どの家庭も、家族が食べていくのがやっと、という生活をしている村の子供たちにとって、パソコンは、一生触れることがないかもしれない、あこがれのツール。
上は中学生から、下は小学校低学年の子供まで、それはそれは熱心に、目の色を変えてパソコン授業に臨む小さな子供たちの姿には、感動さえ覚えました。
さらに、12月には、パナソニック株式会社様から、ソーラーランタン30個の寄贈を受けました。
こちらは、日が短い季節の夕方からの英語教室に役立っていて、今後は、バイヨン中学校でも活躍する予定です。
カンボジアの貧困村の子供たちの「学びたい」という強い気持ちを、いつも応援してくださっている日本のみなさま、ありがとうございました!
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上記のプロジェクトは、次の団体の皆様からのご支援をいただき、運営することができました。
・村の子供たちの英語教室、日本語教室;アンコールやまなみファンドの皆さま
・村の子供たちの絵画教室;「小さな美術スクール」笠原先生
・新宿高島屋での絵画展;高島屋様、「小さな美術スクール」笠原先生、アンコールやまなみファンドの皆さま、絵と額縁をカンボジアから運んでくださった皆様
・ソーラーパネル;「道具の会」の皆さま、「幸田サーキット」山本専務
・ソーラーランタン;パナソニック株式会社様
(よ)
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