子供たちのための社会見学会_2013年度活動報告8

JST活動報告2013年度

今や、年間300万人近くの海外からの観光客が訪れるようになったアンコール遺跡群。

しかし、日本のような学校単位の遠足や社会見学会などが実施されていないカンボジアでは、青少年が遺跡を訪問する機会はほとんどありません。
アンコール近郊の農村部の小学校で、生徒たちに、アンコール・ワットやバイヨン寺院を訪れたことがあるかどうか聞いてみると、ほとんどの生徒が、一度も行ったことがない、と答えるのです。
そこで、JSTでは、遺跡修復の専門家が中心となって設立したNGOだからこそできる「子供たちのためのアンコール遺跡社会見学会」を実施しています。
まずはバイヨン・インフォメーションセンターで、アンコール遺跡の歴史や修復の概要を、ビデオとパネルによって、説明します。
遺跡から出土した陶磁器の展示では、当時のアンコール地域が、中国や中近東などとも交易があったことなどが説明されます。

バイヨン寺院の修復現場では、修復専門家から、遺跡に使われている材料や特徴、具体的な修復方法などの説明を受けます。
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説明は、すべてカンボジア人専門家、またはJSTカンボジア人スタッフがカンボジア語で行いますが、
生徒たちの移動車輛代、昼食代、水代、専門家への謝礼などは、今のところ、すべて日本の皆さまからの寄付金で賄われています。
2013年度は、3回の社会見学会を実施しました。
1)コックルール小学校 43人
2)コックベイン小学校とコックタナオ小学校65人
3)アンコールクラウ小学校 132人
合計240人のカンボジアの子供たちが、参加することができました。
ご寄付くださいました皆さま、ありがとうございました!
・中部経済同友会様
・パナソニック株式会社様
(よ)

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