JSTプロジェクトコーディネーターの小出陽子です。
2013年度も明日で終わりですね
今年度も多くの皆さんにご支援いただき、JSTはバイヨン中学校創設という新たな一歩を踏み出すことができました。
ここで、2013年度のJSTの活動を簡単に振り返ってみたいと思います。
バイヨン中学校の教室棟完成!
バイヨン中学校のエントランス。立派な看板も設置され、ギャラリー空間を通して、校庭の向こうのカシューナッツ畑まで見通せます。
中庭側から、完成した6教室を眺めます。
すべての教室に十分な採光と通気が施されるよう、一部2重屋根となっています。
カンボジアの暑い日中でも、かなり快適な教室となりました。
授業風景を廊下の窓から覗いてみましょう。
授業開始には、まず生徒全員起立し、先生に手を合わせ、一斉に「先生、お願いします!」と頭を下げます。
先生に教えていただく・・・・、この気持ちを持って授業を受けるので、生徒たちは授業中はとても真剣。全員が先生の声に集中しています。そしてこの集中力が最後まで途切れることがないのは驚きです。
発表するときにも、このように、手を合わせて、感謝の気持ちをもって発言するのですね。。。
バイヨン中学校の毎日は、朝7時から始まります。昼12時まで、全部で5時間の授業が行われ、授業の合間には10分間の休み時間が入ります。
休み時間になると、外に出て校庭で遊ぶ生徒、廊下で団らんする生徒などに分かれ、11歳~19歳までという年の差も関係なく、仲良く遊んでいます。
写真の中央に写っているのはバイヨン中学校の校長先生です。休み時間には、校長先生は、極力、生徒たちと交流をするよう努めていらっしゃいます。
生徒たちのお気に入りの場所は、このギャラリー空間。
まだ、絵や掲示物が展示されていないのですが、風が通って涼しいので、ここで、カンボジア版ドッヂボールをして遊んだりしています。
カンボジア版ドッジボールとは、ルールはドッジボールにそっくりで、ボールの代わりに先端にゴムが付いた羽根を投げて敵に当てる遊びです。
羽根はボールよりスピードが早いので、動体視力が鍛えられそう。。。でも当たるとボールより痛そうです。
明るく清潔な、男女別のトイレも完成しました。
水は、井戸からくみ上げるのですが、鉄分が多いため、浄化したものを飲料水としても利用できるように水タンクと浄水装置を作りました。
くみ上げポンプの電力は、太陽光パネルを利用しています(次のブログで紹介しますね)。
高架台上のタンクにくみ上げられた水は、まず空気にさらされて鉄分を沈殿させ、砂利、木炭などにくぐらせて浄化しています。
最終的に、この蛇口から出てくるようにしましたが、将来的には、少し離れた場所に、手洗い場をつくりたいと考えています。
**************************************
バイヨン中学校のこれらの施設は、以下の団体や個人の方々にご支援いただき、完成しました。
ありがとうございました!
・6教室棟;愛知県の安藤幹夫様と山本克典様
・トイレ;T
TF(Together to the Future)と聖心女子学院高等部の皆様
TF(Together to the Future)と聖心女子学院高等部の皆様
・井戸と水浄化システム;KDDI株式会社の皆様
(よ)
コメント