JSTの農村ツアーがますます充実!_2013年度活動報告12

JST活動報告2013年度

JSTでは、一般の観光では入ることができないアンコール遺跡修復の現場を専門家がご案内するツアーや、修復体験ツアーなどを実施しており、2013年度の1年間で、約3400人の方々に参加していただきました。

その他に、村の体験や、村の子供たちとの交流ツアーなどを実施していますが、こちらは参加者約300人。その中で、2013年は、本格的に、村でのホームステイ体験ツアーをはじめたましたので、少しご紹介したいと思います。
ホームステイを体験するのは、主に日本からの学生団体ですので、村では、「子供たちと遊ぶ」ことも大きなイベントのひとつです。ボール遊び、縄跳び、カンボジアの遊び、折り紙など、村の子供たちは100人前後集まってきますので、いくつかのグループに分かれて遊んだり、全員でリレー競争やダンスなどをしたりします。
これら、村でのスケジュールは、あらかじめ事前にメールで打ち合わせを行い、決めていくのですが、
その他には、JST代表のチア・ノルによる、「ポル・ポト時代の政治体制と実体験」をもとにした話や「JSTのNGOとしての活動」を紹介したり、
村の青年グループによって、彼ら自身の村での活動 (環境整備や教育関係) などを発表したり、
村を牛車で散策したりと様々です。
朝、昼、晩の食事は、町からMoi Moi弁当を持って、村の散策に出かけることもありますが、基本は、村の青年たちと協力し合っての自炊です。それも、村人が普段行っている調理の方法を体験してもらいます。
ご飯は、まず、もみ殻付きのお米を「脱穀」するところから。
ざるの上で米をなびかせ、もみ殻を取り除いた後は、
このように杵で打って精米します。
これら一連の作業は、もちろん普段の村人の生活の一部で、さらに薪を使ってご飯を炊いていきます。
おかずの材料も、村の青年たちと一緒に用意します。
たとえば、村の青年たちが池で養殖している「ナマズ」を、このように網で追い込んで収穫します。
そして、まな板の上で、一匹一匹さばいていくのです。
池に咲いている「睡蓮の茎」も立派なおかずになります。ちょうど日本の「ふき」のような触感の食材で、スープに入れていただきます。
調理風景です。村のベテラン料理人、向かいの家のおばさんも手伝ってくださるので、味付けは安心。
いつもおいしいカンボジア料理の御馳走が出来上がります。
こちらはバーベキュー。鶏手羽先、豚のスペアリブ、イカ、色とりどりの野菜など、カンボジアの甘辛だれをつけ、炭火でじっくりと焼いていきます。
そして、民家の庭に机を並べ、作った人たちみんなでいただきます。
電気が通っていない村ですので、日が傾く前に夕食となります。
夕食が終わり、あたりが闇に包まれる頃、村の楽隊がやってきます。
カンボジアの伝統楽器でカンボジアの音楽を奏でると・・・・・、
このように、踊りの輪が広がり、盛りあがります。
夜9時にもなれば、皆、昼間の疲れで一気に眠気に襲われます。
日本からの学生は、3人ずつほどのグループに分かれ、それぞれ割り当てられた民家へ。
瓶にためた水で体を洗い、大きな蚊帳の中で眠りにつくのです。
翌朝、日が昇る頃、すでに村のこどもたちは、お兄さんお姉さんと早く遊びたいと、村のコミュニティセンターに集まって、朝ごはんの用意を始めています。
大きなかまどでつくる朝ごはん。鶏肉や魚の雑炊です。
こうして、にぎやかな村の1日がまた始まるのです。
皆さん、アンコールクラウ村へ遊びに来てくださいね!!!!!
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2013年度に行われた村ツアーの収益金は、村の子供たちの教育事業(バイヨン中学校校舎建設費など)に、遺跡修復現場案内ツアーの収益金は、修復現場で働く村人たちのケガや病気の治療代として、有効に使わせていただきました。
(よ)

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