2013年10月に開校したバイヨン中学校では、カンボジアの公立中学校の正規の授業の他に、「地域に根差した教育」をJST独自に行っています。
2013年度は、次のような特別授業を行いました。
<第1回>
10月30日
日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JASA)所長 ソティ氏による『JASA遺跡修復事業概要1』
1994年に始まったJASAチームの遺跡修復事業について、中学生にもわかりやすく説明してくださいました。
<第2回>
11月14日
日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JASA) 考古学専門家・コーベット氏による『文化財について』
有形文化財とは何か、無形文化財とは何か・・・。文化財の概要について興味深い話をしていただきました。
<第3回>
11月21日
プノンペン王立芸術大学教授(クメール文化人類学) アン・チュリアン先生による『アンコール地域の遺産について』
身の回りにある「当たり前のもの」が大切な文化遺産だということを、たくさんの写真とともに説明してくださいました。
<第4回>
12月7日
(一財)国際開発センター(IDCJ) 川越洋介氏による『アフリカ・ガーナ共和国とトーゴ共和国の生活について』
川越さんが大学生の時にボランティアで活動されたガーナ共和国とトーゴ共和国の、「食べ物、住まい、教育」について、わかりやすく説明してくださいました。
<第5回>
12月12日
日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JASA)所長 ソティ氏による『JASA遺跡修復事業概要2』
ソティ氏による遺跡修復についての2回目の講義です。
この日は、「仲間由紀恵の蒼い地球8」の撮影が行われました。(2014年1月1日放映)
<第6回>
12月21日
カンボジアの淡水魚研究者 佐藤智之氏による『カンボジアの淡水魚について』
身近な魚についての話に、生徒から佐藤さんへ沢山の質問が。
生徒たちの関心は、魚だけでなく、魚に夢中になっている佐藤さん自身にも及んでいました。
この日は、NHK「かんさい人物ファイル アジアに夢中」の撮影が行われました。(2014年1月26日放映)
<第7回>
12月27日
JST代表および日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JASA)団長補佐 チア・ノル氏による『ポル・ポト時代と私の半生、そしてバイヨン中学校創立まで』
授業後、校長先生から、「私は今後、ノルさんに一生ついていきます。バイヨン中学校の運営はノルさんに任せれば安心ですので、生徒の教育は私に任せてください。教員を退職するまで、この学校で頑張ります」との心強いお言葉をいただきました。
<体育の授業>
カンボジアの学校では、体育の授業は正式な科目ではなく、教える先生もいない状況なのですが、NPOオアシスの方々が2014年1月と3月にいらっしゃった際に、何回か体育の授業をしていただきました。
<美術の授業>
美術も、カンボジアの学校では実施されていません。
そこで、3月にオアシスの先生方がいらっしゃった際に、初めての絵画の授業を実施していただきました。
<パソコン授業>
「2013年度活動報告2」でも紹介しましたように、2014年1月下旬より、土曜日と日曜日に、パソコン教室が始まりました。
<今後の計画>
日本語教室を開始したいと計画中です。
2014年度もお楽しみに!
(よ)
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