バイヨン本尊仏の石材到着

バイヨン修復現場から

昨年、本ブログにて連載でお伝えしましたバイヨン本尊仏の修復再安置事業ですが、本日、模刻製作のための石材が現場に到着しました。

石材はプレア・ヴィヘア州の採石場より切り出されてはるばる運ばれてきました。コンポン・スヴァイのプレア・カーン遺跡のさらに北東に位置する採石場は、現在カンボジアで最も大きな石材を切り出すことができますが、そこから大型トラックにて1日がかりでシェムリアップに到着しました。

到着の翌日となった本日の早朝、実際の製作現場となるアンコール・トムの王宮前広場へと移動しました。

朝6時、まだ観光客が遺跡へと足を運ぶ前に、静かに事務所を出発したトラックは製作現場へと向かいました。

石材を積んだ大型トラックの幅は、アンコール・トムの南大門よりもわずか10数センチ狭いばかりで、少しでも運転を誤れば門の中で立ち往生する危険がありましたが、なんとか通過。

その後、バイヨン寺院の前を通過して、王宮前広場のコンクリートスラブの上に運ばれました。

採石場よりやってきた屈強な10名によって、約20トンの巨石は三ツ股によって徐々に引き上げられました。

沈んでいたトラックのタイヤが少しずつ伸び上がり、そしてついに巨大な石塊がトラックの甲板の上よりかすかに中に浮くと、そのままトラックが抜けて、その場に無事に下ろされました。

今後、彫刻作業が開始され、この巨大な石塊に魂が吹き込まれます。(一)

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