中央塔の発掘調査 その2

敷石となる石材が一つ,取り外されました。

しかしながら,この作業,予想以上に難航し,いろいろな工具を用いて四苦八苦の末,ようやくのことで解体できたのです。解体作業の前の目視調査からではよく分からなかったのですが,石材間の目地には徹底的にモルタルが充填されていたのです。過去にフランスが保存処置として実施したものだと思われます。昨年,主室で解体発掘調査を実施した際には,このようなモルタルは認められませんでした。

また,予想外に,最上層の石材は厚さ10cm程度と薄いものでした。石材を外すと下には汚い黒い土が溜まっており,小さな虫がワサワサと動き回っているのに背筋が凍ります。よく呪われた秘宝を発掘する考古学アドベンチャー系のハリウッド映画で,体に入り込んでくる黒く光る虫がいますが,あんな場面を想像せずにはいられません。つい作業を交代してもらったりも。

取り外した敷石の下方からは,再び別の石材が見えてきました。当初の推測では,この敷石の下にはラテライト材の基礎が見えてくるはずだったのですが・・・。先の思いやられる事態です。

その後,2材3材と石材の解体が進み,ようやく1m四方ほどの小さな部屋の半分ほどの石材が解体されましたが,モルタルによって接着された石材にダメージを与えないように取り外すのは大変な労力を伴う作業となりました。(一)

 

*本調査は㈱竹中工務店からの研究助成を得て進められています。

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