遺跡の現場から

バイヨン修復現場から

バイヨン外回廊 南西隅塔の修復工事

昨年末よりJASA第四次フェーズが開始し、外回廊の修復工事を開始しました。工事は南西隅塔より着手しています。 この塔は、一般的な観光順路の一部であったため、これまでは毎日大勢の観光客がこの塔の中を歩いていましたが、上部の石積みが変形し、か...
サンボー・プレイ・クック遺跡の保全

サンボー・プレイ・クック遺跡の煉瓦造寺院の修復工事

サンボー・プレイ・クック遺跡の煉瓦造祠堂にて修復工事を進めています。 現在進めているのは、遺跡群内でも最も大きな境内を有するプラサート・サンボー寺院の中央祠堂です。塔の各所が崩落の危険に瀕しており、数年前の降雨時には部分的な煉瓦積みの倒壊...
バイヨン修復現場から

バイヨン本尊仏の模刻制作

バイヨン寺院の本尊仏の模刻制作がいよいよ本格的に始まりました。 2月上旬より石材の粗加工を開始していましたが、本格的な制作開始にあたり、東京芸術大学より仏師の矢野健一郎先生、アシスタントの川島恵さん、そしてコーディネートに千葉真由子さんに...
サンボー・プレイ・クック遺跡の保全

7世紀の都城「イーシャナプラ」の緊急調査完了

先日報告しましたイーシャナプラ(サンボー・プレイ・クック遺跡群)での調査を完了しました。 カンボジアにおける7世紀の都城址の内部に、村民により1.5kmにおよぶ道が建設され、その側溝から多数の遺構が出土していることが確認されました。 中...
クメールの遺跡たち

アンコールから大プレア・カーンに至る王道沿いの遺跡群調査

 2月末から3月上旬にかけて、内田悦生教授の岩石調査と平行して、アンコールを起点とし、ベン・メアリア遺跡から大プレア・カーンへと伸びる王道沿いの遺跡群の調査を行いました。    東南アジア大陸部において広大な領土を有したクメール帝国は、...
バイヨン中央塔の研究

バイヨン中央テラスのボーリング調査

バイヨン寺院中央塔の構造的補強処置の研究を目的として、塔の基礎構造となる中央テラスの内部調査を開始しました。 2010年にも中央テラス上南側において鉛直と斜ボーリング調査を実施しましたが、これらの調査によりテラス上に約30mの高さで聳える...
サンボー・プレイ・クック遺跡の保全

7世紀の都城「イーシャナプラ」の緊急調査

コンポン・トム州サンボー・プレイ・クック遺跡群にて調査を開始しました。 この遺跡群は7世紀に栄華を誇ったとされるチェンラ王朝の王都「イーシャナプラ」の都城址です。 遺跡群は多数の煉瓦造の寺院がよく知られていますが、寺院がまとまってある地...
クメールの遺跡たち

アンコール遺跡群の石はどこから来たのか?その2

先日、石切場の調査についての紹介をしましたが、その後も候補地の踏査が続き、ようやく2週間ほどの調査を終えました。 これまでにもアンコール遺跡の石切場については多少の知見がありましたが、今回の調査で過去に確認されていたサイトがそのごく一端に...
クメールの遺跡たち

アンコール遺跡群の石はどこから来たのか?

早稲田大学理工学部 内田悦生教授を中心として、アンコール遺跡の採石場の調査を行っています。 この調査、実はかなり昔から少しずつ蓄積してきていましたが、昨年、かなり大規模な(と思われた)採石場を発見し、次の乾季には本格的な調査を、と首を長く...
バイヨン中央塔の研究

バイヨン本尊仏 いよいよ彫刻開始

バイヨン本尊仏の模刻制作のために、大型の砂岩新材が現場に到着した様子を先日お伝えしました。 続報です。 到着の後、いよいよ彫刻を開始したい・・・と思っていましたが、いざこれだけ大きな石材を前にして、どこから削ったらよいか分からない。。。...
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