6月5日、バイヨンインフォメーションセンターの関係者お披露目会から2日後に、センター設立の立役者たちを招待した、”裏お披露目会”が行われました。
完成したセンター内に集まったのは、JASAのカンボジア人・日本人専門家(エキスパート)、現場作業員、そしてJASA事務所スタッフ、総勢100名ほど。
展示パネルの内容、文章構成、ホール全体の構成などを担当したエキスパートたち。
「別動隊」としてホール内に設置する石材彫刻を製作していた石材加工チーム。
別動隊が抜けた現場で、現場作業に支障が出ないように踏ん張った現場作業員たち。
そして、オープン2日前には、作業員総出でホールの清掃をしました。
来賓を多く招いた華々しいセレモニーでは舞台裏の黒子に徹し、センターのオープニングのために働いてきた、まさに縁の下の力持ちたちが本日の主役です。
まずは、JASA団長・中川教授からのお言葉。続いて、エキスパートのリーダー、ソティさんからも一言。二人の話の中に共通して印象的だったは、「センターの仕事に直接かかわったメンバーも、現場に残って頑張ったメンバーも、全員がいてはじめて、オープニングを迎えられた」ということ。
だから、今日はみんなでお互いの労をねぎらおう!!乾杯!!
あいさつの最後には、JASA作業員の要・サオサム棟梁から「村まで帰るんだから、飲みすぎないように。」との訓戒が。さすが、棟梁です。
乾杯のあと、バイヨンインフォメーションセンターのオープン記念スタッフTシャツが配られました。
JSTへの寄付金を利用して作った、スタッフ専用限定Tシャツ。
灰色の作業服と合う黒一色に、白字でインフォメーションセンターのロゴを。
みんな締まって、かっこいいです。
典型的クメールおつまみと苦労話を肴に、ビールも進む。
宴もたけなわになると、ああ、やっぱり、ダンシングタイムが始まります。
今日は、踊りのみならず、主要エキスパートたちの胴上げまで!
オープンに間に合わせるため、休日返上で作業をしてきた別動隊の面々。
ベテラン勢がいない穴を埋めようと頑張った中堅たち。
そしてそれについていった若手メンバー。
ほろ酔いの、それぞれの顔の向こう側に、さまざまな思いが見え隠れしています。
ホールを占拠する踊りの輪から外れて、ふっと見ると、そこには自分たちの仕事の出来栄えを議論する男たちの姿が!
自分が仕上げた石彫について語るベテラン作業員とエキスパートとオフィススタッフ。
そしてそれを見つめる若手作業員。
センターの照明に照らされた彼らの背中に、なんとも言えない頼もしさが漂っていました。
こうして、バイヨンインフォメーションセンターはようやくスタートラインに立ちました。これから、たくさんの人がここを訪れてもらえるように、このセンターを活用していくことが新しい課題です。
ここまでみんなで積み重ねてきた努力を、創り上げたものを、最大限魅力的に、そして、訪れてくれた方々に有意義になるように、演出するのがJSTのこれからの仕事です。来月にはセンター運営をするための新しいスタッフも加わる予定。
ここからは、私たちが頑張るからね!
(ま)
コメント