今月6日に、クラウ村の子どもたちの前で大活躍をした2台のオルガンの続報です。
あの日、オルガンたちは子供たちを魅了しました。しかし、それはまだ本調子ではありませんでした。
きれいにメンテナンスをされて日本を出発したものの、カンボジアまでるばる移動してくる間、振動と熱とに耐えていたオルガンは、音が微妙にずれてしまっていたりと、その内部にダメージを蓄積していたようです。
JSTでも、そんなオルガンの状態を気にしていて、なんとかせねばと手を尽くしていました。
そんな中登場したのが、”JHP・学校をつくる会”からやってきたオルガン・レンジャーたち。
「JHP・学校をつくる会」はプノンペンを本拠地としてカンボジア国内に文字通り、学校をつくる協力をしている団体です。
そしてその中には、音楽や絵画教育などソフト面での協力をしているチームがあり、日本から送られてきたオルガンを、カンボジアの小学校に届ける活動をしています。
アンコール・クラウ村に届いたオルガンの輸送を担当してくれたのも、こちらのNGO。そしてそのご縁で、今回オルガンのメンテナンスを引き受けていただいたのです。
プノンペンから来た、カンボジア人2名と日本人1名のレンジャーチーム。
2台のオルガンの前にそれぞれ立ったカンボジア人のお兄さんたち。オルガンにちょっと触って、「大丈夫、これは問題ないね。」と早速診断。
どうやら、2台とも中にホコリなどが入ってしまって弱っていただけのよう。
壊れてなくてよかった・・・。ほっ。
そして、レンジャーチームのお兄さんたちが、クラウ村フリースクールの先生たちに、オルガンのメンテナンスの方法を教えてくれることになりました。
カンボジアは土埃の舞いやすい国。また、ネズミやシロアリなど、足ふみオルガンの敵がたくさんいるところでもあります。
本当なら月に1回くらいは中を開けて、掃除をしてあげるのが理想。
メンテナンスの方法を先生たちが知っていれば、オルガンの故障を未然に防げます。
1時間ほどに渡る解体・メンテの後、オルガンを試しに弾いてもらってびっくり。今までよりも格段に、澄んだ力強い音が出るようになっていました。
これが君たちの実力だったのか・・・。
これからも教えてもらった通りにケアをして、今度は先生たちから子供たちにその方法を伝授していって、この素敵な音をちゃんと守っていこうね。
*文中写真提供:JHP・学校をつくる会
JHPのみなさん、ありがとうございました!
(ま)
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