残り2材の小さな石材もやはり同様で,解体をしたものの,その下には大型の石材ががっちりと敷き詰められており,この時点で石材の解体は断念せざるを得ない状況に至りました。
どうしても石材を取り外す,というのであれば,解体する石材の上面に数本のピンを埋め込んで,滑車で引き上げるという方法もありますが,今回の調査ではできるだけオリジナルの構造には手を付けないことを原則としているため,ピンの埋め込みなどは避けることとなりました。
この時点で,これ以上の解体は不可能と判断され,当初の目的であった,主室壁体の直下の構造を探る発掘調査は断念されました。
現時点では、この部屋での調査に代わって,さらに西側の部屋である第6塔の発掘調査の実施を検討しています。(一)
*本調査は㈱竹中工務店からの研究助成を得て進められています。
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