仙台二華高校研究活動の紹介

スタディツアー受け入れ日記
スオスダイー!インターンの藤原です。

12月22日から24日にかけて、
仙台二華高校の学生たちが、アンコール・クラウ村・トンレサップ湖を拠点に
研究活動をされました!
JSTインターン生も、高校生に同行し、研究活動を見学させていただいたので、
現地での活動の様子をこれからブログで紹介していこうと思います。

まず初めに、今回のブログでは、
仙台二華高校の学生たちがいったいどのような活動をしているのかという、
概要を紹介させていただきます!
高校生たちは、
・水質浄化
・トイレ
・塩害/ダム
・教育
・文化
といった5つのグループに分かれ、それぞれのグループで
プロジェクト実行に向けた研究活動を行っています。
水質浄化チームは、人々がどのようにして綺麗で安全な水を得られるようになるか
ということを研究テーマとし、
その中でさらに、水の浄化方法
(雨水を浄化させる方法、水中の汚い物質を沈殿させて上澄み液を得る方法等)によって
3つのグループに分かれて活動しています。
教育チームは、バイヨン中学校において、
小学校での勉強の理解が乏しいまま中学校に入った学生たちに対し、
どのようなフォローをするのかという先生達の課題や、
先生の定員が20人であるのに対し13人しかいないという現状で、
いかにバイヨン中学校に先生を誘致するのかということに対し
課題解決のアプローチをしています。

今考えられているプロジェクトとしては、生徒に何か簡単なものを作ってもらい、
出来たものを記念品として寄付金を募ります。
午後から、先生にアルバイトで生徒の補習授業を行ってもらうのですが、
先ほどの寄付金を先生のアルバイト代に当てるというものです。
そうすることで、アルバイトができるということで先生の誘致につながるし、
生徒にとっては、無料で補習授業を受けることができます。
ただ、今学期から生徒数の増加でバイヨン中の授業が午前午後の2部制となったため、
プロジェクト自体の見直しが必要となり、現在検討中です。
文化チームは、無計画なホテル等の建設ラッシュによって起こる洪水問題について、
解決のアプローチをしています。
アンコール時代には、生活の知恵で上手く水を支配していたため、その先代の知恵を現在のシェムリアップの都市計画に活かせないかどうかということが検討されています。
具体的に現在生徒たちが行っている研究としては、
日本では~沢・~浦・~埣など、
洪水が起こりやすい・崩れやすい地形であることが表されている地名があるらしく、
カンボジアでもそのような土地の特徴を表した名前が残っていないか、
聞き取り調査をするというものです。
トイレチームは、野外排泄をしている場所で、大腸菌などが井戸水に混ざり、
お腹を壊してしまう人が多いという問題に対し、
バイオトイレを普及させることによって解決できないかという研究をしています。
バイオトイレは、土におが屑や保湿剤のようなものを入れて菌を土中に住まわし、
その菌が人の糞を分解して、それが今度は肥料として使えるようになるといったもので、
日本で昔使われていた肥溜めの原理と同じようなものだそうです。
ただ、おが屑が手に入らないために失敗した先例があるらしく、
この地域で沢山あるという竹や稲藁など、おが屑に代替できるものを、現在模索しています。
塩害/ダムに関しては、ベトナムを拠点に研究活動されています。
どうですか?
日本に、このような大学生並みの研究活動を行っている熱い高校生がいるということに、
私は衝撃を受けました!!
私が高校生だったころは、途上国の問題について考える機会なんていっさいなかったし、
部活動と目の前の勉強にしか目がなかったですね……。
このような熱い研究をしている、優秀な高校生たちと共に過ごし
私自身、彼らから学ぶことが多かったです。
ではでは、次回のブログからは、
仙台二華高校の学生たちがこのような研究テーマに沿って、
カンボジア現地でどのような調査活動をしたのか、紹介していこうと思います。
お楽しみに!

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