こんにちは!
今回も聖心女子学院のみなさんのスタディーツアーの様子をお届けします。
【7月26日】
この日の一日は教会でのミサで始まりました。
カンボジアでは、国民のおよそ90%が仏教を信仰し、
イスラム教やキリスト教徒は全体のわずか2%しかいません。
なので、カンボジアで教会はとても珍しいのです。
シェムリアップにたった一つあるカトリック教会、
セント・ジョーンズ・シェムリアップ教会で御ミサにあずかることになりました。
教会に来られている人の多くはクメール人ではなく、ベトナム系や欧米の方々だそうです。
私は学校の関係もあり、日本で教会に行きミサにあずかる機会がこれまでにも多くありました。
個人的にもカンボジアの教会がどういった雰囲気なのか興味があり
聖心のみなさんと一緒に私もお祈りさせていただくことになりました。
御ミサは厳かな雰囲気のなか行われました。
形式は日本と同じだった!
やっぱり御ミサの雰囲気は国が違っても同じ気がする!
と、生徒のみなさんもミサが終わった後思い思いに感想を伝えてくれました。
お祈りが終わった後、祭壇の近くのマリア様の像を見に行ったのですが
なんと!こちらのマリア様はクメールの伝統衣装を着ていらっしゃいました。
お国柄が出ますね!
教会を後にして、一行は今日のメインの活動場所である
アンコールクラウ村に向かいました。
クラウ村に着くと、毎週日曜日いらしてくださっている
笠原先生の小さな美術スクールの活動を見学させていただきました。
今回は色画用紙を画材に蓮というお題で絵を描いていた様子
子供たちの斬新な構図や色合いに、生徒のみんなも
「すごーい!」と連発していました。
その後笠原先生から、ご自身のこと・小さな美術スクールの活動についてのお話を伺いました。
バイヨン中学校でも美術の授業はありませんが、
それはカンボジア全体をみても同じことが言えます。
子供たちの多くは、この小さな美術スクール以外に絵を描く機会がありません。
また、ここにきて初めて絵具や筆にさわる子も少なくありません。
そんな子供たちに絵を描く楽しさと伝えたい
自分を自由に表現できる場をつくりたい
その思いで活動をされているそうです。
また、小さな美術スクールで活躍しているカンボジア人スタッフの
これまで育ってきた環境についてもお話ししていただくことが出来ました。
スタッフ2人とも家庭の事情や育った環境によって
夢を諦めざるおえなかったそうです。
こんなことがしたい、こうなりたいという思いや夢はあっても
それを実現するのが難しい現実があるのです。
笠原先生が最後に生徒のみなさんにかけていたエールがとても印象に残っています。
「みなさんは日本に生まれ豊かな生活を送っている人たちでしょう。
自分がその気になれば、夢を実現できると思われているでしょう。
みなさんには実現できる環境があります。
せっかくのその環境を大いに活かしてください。
その気になれば、みなさんはきっとなんでも出来ますよ。」
笠原先生のお話はきっと生徒のみなさんに響いたのではないでしょうか…
さて、お昼も近づきお腹も空いてきた頃
村の青年たちと一緒にみんなでお昼をつくることになりました。
今日のメインメニューは、鶏肉のレモングラス炒め・豚肉のしょうが炒めです!
青年たちやJSTスタッフに作り方を教えてもらいながら、
お肉担当や調味料担当に分かれて調理を開始しました。
大鍋で調理をするのもなかなか体験できないことですよね。
おいしいごはんになるようにみなさん頑張って調理してくださいました!
出来上がったご飯はみんなでおいしくいただきました~
お腹もいっぱいになったところで、
チアさんにアンコールクラウを案内していただきました。
村の人々が普段どんな生活をされているのか
お家の造りや村での仕事など
聖心のみなさんも興味津々でたくさん質問をされていました。
ひとしきり村の中を探検したところで
いよいよお待ちかねの村の子供たちとの交流タイムです!
まずは聖心のみなさんが事前に用意してきてくださった
いくつかのプログラムをしました。
ある生徒さんは日本のシンボルでもある富士山について紹介してくださいました。
四季折々にその表情を変える様子の写真を見ながら
子供たちも「きれい~」「行ってみたい!」と話していました。
そのあと手作り絵本の読み聞かせがありました。
カラフルな絵本に子供たちもみんな真剣に聞いていました。
ちょうど絵本が読み終わった頃から雨が降り始めました。
やむかな~と様子をうかがっていましたが、雨季らしいスコールに見舞われ
外で子供たちと遊ぶことが出来なくなったので
代わりにフリースクールの中で思い思いに交流することにしました!
折り紙で一緒につるや風船を作る生徒さん
日本から持ってきたおもちゃで遊ぶ生徒さん
ボールを使いながら雨の中でもアクティブに遊ぶ生徒さん
おもいっきり遊んで楽しみました!!
「楽しかったー!」「子供たちがかわいい!」
帰りのバスでもみなさん楽しそうにお話ししていました。
子供たちもお姉さんたちと一緒にたくさん遊べて楽しかったよね!
雨が降ってしまって外で子供たちと遊ぶことが出来なかったのは残念でしたが、
雨季のカンボジアらしさを感じる一つの経験になったと思います。
カンボジア体験学習もいよいよ明日が最後日です。
最後までこのカンボジアを思いっきり楽しんで感じて帰ってほしいなと思います。
籔内
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