皆さん、桶ですくった水で身体を洗ったことはありますか?
この夏休みの時期、カンボジアのシェムリアップには多くの観光客が訪れます。
そんな観光客の多くはきっとシェムリアップの街中にあるホテルに泊まるのではないでしょうか。
そんな中、8月2日からシェムリアップを訪問されていた仙台二華高校の皆さんは普通とは違った過ごし方をされました。前回のブログでご紹介されていたバイヨン中学校での”学泊”に続き、その翌日はアンコールクラウ村の民家でホームステイをしました。
男女に分かれて2つの家に泊まります。
今回女性陣は村のフリースクール前にあるお家の二階で寝泊まりさせていただきました。
まずは、夕食から….
夕食は家のお母さんたちと一緒に空芯菜炒めと豚肉と野菜炒め調理します。
その日は雨が降っていたため、目の前のフリースクール横にある釜を使って料理をしました。まずは、野菜と肉をカットします。
空芯菜炒めには、大量の空芯菜を使います。
カゴに山盛り一杯!
釜に火をつけ、大きな鍋を用意し
熱した油に刻んだにんにくをたっぷり入れて炒めます。香ばしいニンニクの香りが漂って来ます!
続いて大量の空芯菜をどさっと入れてさっと炒めます。
大量にあった空芯菜も火を通すと少ししんなりとし、量が減ります。
味付けはオイスターソース。
湯気と一緒にとても美味しそうな香りがしました。お腹が減りますね。
そして次はカンボジアのクルーンという香辛料を使った炒め物。これはバイヨン中学校でも作ったカンボジア風カレーにも使われています。様々な香辛料とハーブをすり潰したカンボジアの家庭でも多く使われる調味料。村の小さな売店などにも売られているそうですよ。
そのクルーンと塩砂糖でまずは豚肉を炒め、野菜を加えざっと炒めます。
空芯菜もこの炒めものも、調味料はシンプルで簡単にできるのに、味に深みがあり、ご飯がすすみます。
この日は、水や魚の研究をされている仙台二華高校の方たちのために特別に
焼いた「プオーク(なれずし)」もいただきました。このプオークというものは、日本のように生で食べるものではなく、米や紅麹で酸っぱく発酵させたもので、これを焼いたり蒸したりして食べます。生野菜と一緒に食べます。
味がしっかりとついており、これもごはんがすすむお味です!
夜、食べたものを片付けしていると、いつの間にか近所のおじさんたちが机に集まっていました。少しのぞいてみると….
「これ食べたい?」と声がかかり、指先を見るとなんとサソリが!
サソリの揚げられたものがお皿にのって、おじさんたちがボリボリ食べていました。
高校生のひとりが、「食べる!」というので皆興味津々に覗いていました。
そんな高校生につられて私も味見….
味は魚とエビの中間ぐらいで少し苦味もありますが美味しかったです。きっと辺りが暗かったから食べられたのでぢょうね….まじまじと見るとゾッとします。
その後は、一日の汗を流すためにお風呂へ…
風呂場をのぞいて見ると、大きな風呂桶のようなものに水が溜めてありました。
シャワーがないので、この水を小さな桶を使って身体にかけ流します。
水面は油が浮いているように見えますが、実はこれ鉄分なのです。カンボジアの赤土には多くの鉄分が含まれており、その土を通って地下へと流れて行く地下水には鉄分が多く含まれています。
水を身体にかける際に、「つめたー!」と思わず大きな声が出てしまうほどでしたが。案外早く慣れます。
汗を流しさっぱりしたところで、部屋に張った蚊帳の中でゴザを敷いて寝ます。
一日動いて疲れていたせいか、床へ着いてすぐ寝てしまいました。
翌朝は、起きるのが少し遅くなってしまったせいか、夕食作りを手伝ってくださった家の人既にがお粥と干し魚、卵焼きを準備しておいてくださいました。
朝食はここに泊まらないと味わうことのできないものなので、とても楽しみにしていました。温かいお粥と塩味の効いた干し魚の相性が抜群でした。
朝早くから自転車で学校へバイヨン中学校の生徒たちも通り、鶏などの動物たちも集まり、賑やかな情景が見られます。
カンボジアという村の中で、そこに住む村人の家に泊まるなんて、簡単にはできませんよね。
日本では味わうことのできないカンボジアでのローカルな生活を体験するだけで、学ぶことも沢山あります。そして、この村泊を終えた後は、少し自分が強くなった気がするかもしれません!
ぜひ皆さんも村泊体験してみてはいかがでしょうか?
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