前回に引き続き、立教大学観光学部舛谷ゼミの学生さんたちが書かれた体験記③をご紹介します!今回は、バイヨン中学校での“学泊“中に食べた「ごはん」がテーマとなっております。お腹がすくような写真もちらほら…カンボジア料理を堪能している学生さんたちの様子をご覧ください。クロランの実態も明らかになりますよ♪
アンコール クラウ村 バイヨン中学校での「学泊」(2泊)
バイヨン中学にて2泊3日、民泊ならぬ「学泊」を初めて体験した。
食事
食事は、JSTのスタッフや、学校の先生や生徒によってふるまわれた。パクチーを使った料理は日本のパクチー料理に比べてパクチー味は強くなく、食べやすかった。ミルクフルーツ、マンゴー、ジャックフルーツなど、日本では見られない様々な果物を食べた。どれも甘くて、日本でも食べたいと思うほど美味しかった。カンボジアの料理、竹筒おこわ(クロラン)作りを体験した。全体的に、カンボジアでの食事は日本食に似ていて食べやすいものが多かった。
学生たちが授業前に学校で朝ご飯を食べていた。
ジュースやパン、ご飯が並ぶ小さな市場が学校の奥にあった。芋の天ぷらのようなものを食べたが、甘くて美味しかった。ちなみにカンボジアでは米ドルとリエル(通貨)が使えるが、この市場でも2つの通貨で購入できた。
日本ではあまり知られていないミルクフルーツを初めて食べました。ミルクフルーツと言われているだけあり、ジューシーでまろやかでした。赤いミルクフルーツの方が美味しくて人気でした。
クロランづくりの様子
穴のあいていない丈夫な竹を使用する。
材料はもち米、ココナツミルク、黒豆の3つだけ。(砂糖と塩で味の調整はします)
竹にご飯を入れて、バナナの葉を敷いた上に草を詰める。
火にかける。
数時間冷まして完成。竹筒を割いて中のおこわを取り出す。味は甘い御赤飯のような味で、非常に食べやすい。
最後はお皿洗いの様子。この時期水は貴重なので3段階に分けて桶を用意し食器を洗った。いかに日本で水を無駄にしながら生活しているのかを感じることができた気がする。
宿泊
6人ほどが入る蚊帳の中に寝袋を敷いて寝た。シャワーは、教師用のシャワールームや井戸水で済ませた。電気が通っていないため、懐中電灯が用意されていた。夜になると電灯がないと真っ暗。こちらもまたクーラーはないが眠れた。図書館を学泊のスペースとして使わせていただいたので、周りに本や教科書が並んでいた。
クロラン=「竹筒おこわ」…日本語にするだけではその実態がイマイチ掴めませんが、学生さんたちがバイヨン中学校で作っている様子を見ると、材料は少なくシンプル。だからこそ素材の味が生かされた素朴なごはんがおいしそうですね。お皿洗いやクーラーのない部屋など、日本にいたら当たり前と思っていたことが当たり前ではないのだと気づいた時、それがとれだけ貴重なものであるのかということを知り、ここでの体験が日本に戻った時の生活にも影響するのではないでしょうか。
次回は、バイヨン中学校の生徒との交流模様を詳しく紹介します。お楽しみに!
堀
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