どんな生き物が採れるかな?~水辺の実習(前半)~

三井物産環境基金による活動06_2015年度10月~

3月2日(水)

バイヨン中学校2年生を対象に行っている魚の授業の一環として、皆で近くの川へ行き、川の生き物を採取して観察する授業を行いました。
朝8時。前日決めた4つのグループに分かれて整列する生徒たち。
今年の実習場所は、アンコール・トムの北西部のお濠です。
ここは観光客は全く来ない場所で、岸辺ではたくさんの牛たちがのどかに草を食んでいます。
そして、夕方になると地元住民が夕食のおかずの魚を獲りに来るような場所です。
もちろん、地元の子供たちの恰好の遊び場にもなっており、バイヨン中学校の生徒たちの中にも、ここで魚を獲ったり遊んだことがある生徒がたくさんいるのではないでしょうか?
川に着くと、生徒たちはグループごとに散らばり、思い思いの道具で、川の生き物を採取しはじめました。
木の陰にいる魚を捕まえようとザルですくう生徒たち。
皆、慣れたものです。女の子たちも上手に網を扱っていました。
採取した生き物はバケツに入れますが、珍しい魚が獲れたときにはこのように小さな水槽に入れて観察します。観察している子はとっても嬉しそうですが、どんな魚が獲れたのでしょうか。。。
大きな魚や貝も獲れました。
川には住民が使っている木の”いかだ”らしきものもあり、さっそくそれに乗って魚を獲りはじめる生徒もいましたが、皆、ザボンと川に入って全身濡れるのも全く構わず、存分に楽しみながら、思い思いの方法で水辺の生き物を採っていました。
約1時間の採取が終わった後は、ゴミ拾い。
あっという間にゴミ袋の山ができました。
水辺に落ちているごみを拾うことによって、生徒たちも、自分たちの村の環境がいかにゴミで汚染されているかが実感できたことでしょう。
きれいな水辺を皆で守っていきたいですね。
さあ、この後は、学校に戻り、採取した生物の観察会です。どんな生き物が採取できたのでしょうか・・・。
(陽)
この活動は、三井物産環境基金2014年度活動助成を受諾し、(一財)国際開発センター(IDCJ)とJSTが共同で行っている”「アンコールの水環境」再生プロジェクト”です。

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