高校生と共に考える。

インターン日記(伊藤)



1010日(木)

関西学院大学インターン生の伊藤です。

 

今日は朝から、JST代表のCheaさんが神奈川県の私立高校の修学旅行にて、講演されるということで高校生に混ぜて頂いて私も講演を聞かせてもらいに行きました。

 

カンボジアの歴史や、ポルポト大虐殺について、ご自身の経験を交え講演して頂きました。

私はこちらに来る前に、カンボジアの歴史を勉強してきたのですが、実際に体験された方のお話はやはり特別なものでした。

Cheaさんは小学生の頃にポルポト時代を経験されたそうです。両親、兄弟と引き離され、都会の生活から一転し田舎に連れて行かれ、誰もが互いを監視し合わなければならなかった境遇は、私には想像が及びません。

普段の小さな悩みもここでは大したことないなと思わざるを得ない今日この頃です。

また、日本でも戦争経験者が少なくなる中、私はこちらに来てから1週間のうちに「I was a soldier」という方に2人お会いしました。まだまだ戦争の感覚が残っている国なのだと感じています。

 

【一緒に講演を傍聴されたオアシスの文子さんより、感想を頂きましたので、紹介させて頂きます。】

Cheaさんのお話を聞いて、断片的だったカンボジアの情報が政治的、歴史的な背景と結びつき、今のカンボジアの状況に繋がっていることを改めて学ぶことができました。特に東南アジアの国々の内戦の背景には、大国の権力抗争が常に存在していたことを再認識しました。

また、ポルポトのしたことは今まで絶対悪という理解でしたが、彼の初めの思いが弱者を救い平等な社会を作るという目的だったということは新たに得た視点でした。もちろん罪のない人たちを殺すことは許されることではありません。そして、権力争いで犠牲になるのはいつも弱者なのだとも感じました。

 

少年時代にポルポトから弾圧され重労働を強いられたCheaさんは、難民を経て今は国際的な遺跡修復プロジェクトに関わり、また、農村部の子どもたちの教育環境を整えるために頑張っておられます。その姿は、Cheaさんのお母様の遺言「なんとしてでも生き延びて、立派な人になりなさい。」を体現しておられます。

オアシスが関わっている学校建設の現場で働くクラウ村の人々や、コミュニティーセンターで学ぶ子どもたちと共に活動して、カンボジアを身近に感じられるようになりました。これからもCheaさんと一緒にカンボジアの子どもたちの学習環境を整える活動を頑張りたいです。

特定非営利法人オアシスHP:http://www.npo-oasis.com/index.html

 

次回は、そんなオアシスさんの活動を紹介したいと思います。お楽しみに!

ぜひ、コメントお待ちしております。

 


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