井戸がほしい!①~体を洗うこともできない子供たち~

「この地域は、井戸を掘っても水が出ないので、生徒たちは頭や体を洗うこともできないのですよ。」

 

今年1月、「東洋のモナリザ」彫刻で有名なバンテアイ・スレイ遺跡の数キロ奥にあるオーマヌーッス小学校を訪ねた際、子供たちの頭に付いているシラミやシラミの卵を見て、私たちが校長先生に質問を投げかけた際に返ってきた言葉です。

 

私たちがこの学校を訪れた理由は、東京の聖心女子学院高等部からの寄付金で購入した食糧を配布するためだったのですが

(その時の様子はこちら→

http://www.jst-cambodia.net/jstnews/2012/01/post-102.html)、

 

その後、今年3月には、同じ聖心女子学院の先生方数名がアンコール観光の合間に、足を延ばして、この学校を訪問してくださいました。

そして、沢山の子供たちが置かれている厳しい現状に、何かできることはないかと結束し、さっそく日本で、「オーマヌーッス小学校に井戸を贈る会」を立ち上げてくださったのです!

 

 

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121222_12.JPG写真左は今年1月にオーマヌーッス小学校を訪問したときの様子。

写真右は、3月に日本の方々と訪問したときの様子。校長先生に、小学校の現状を話してもらいました。

 

 

 それから数か月後。。。。

井戸を掘るための資金が集まりました!(「オーマヌーッス小学校に井戸を贈る会」の皆さん、ありがとうございました!)

 

とはいえ、この地域の地下の岩盤はとても固くてドリルの歯がたたず、今までに何度も井戸掘りは失敗に終わったといいます。

中には80m掘っても水が出てこなかったケースもあったそう。

 

今回も、いくら掘っても水は出てこない可能性が高く、運良く地下水脈に当たるのはピンポイントでの確率・・・・というような不安な状況でした。井戸を掘るのは専門業者なのですが、こればかりは運を天に任せるしかないといいます。

 

とはいえ、日本の皆さんの気持ちにこたえるには、我がJSTとしても、何としても井戸掘りを成功させなけばならない・・・。

ということで始まった井戸掘削作業。

3日で結論が出るといいますが・・・・。

 

つづく

(よ)

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