富山ライオンズクラブの皆さんから送られてきた新品のランドセル。
先月の3、4年生に引き続き、アンコールクラウ小学校の5、6年生にも配りました。
ひとつひとつのランドセルを、ひとりひとりの子供たちに背負わせて配るJST代表のチア。
心待ちにしていたランドセルを背負って、皆、とても嬉しそうですね。
まだランドセルをもらえていない1、2年生も、後ろでじっと様子を見ています。
カンボジアでは、留年や家事手伝いのための退学は日常茶飯事です。18歳になっても小学校に通っているこのような生徒は、本当にエライ!と思います。このまま頑張って学校に通ってほしいですね。
左の写真は、新しいランドセルを背負ったお姉さんお兄さんをうらやましそうに見ている1、2年生。
2年生へは、来年2月に富山ライオンズクラブの皆さんがいらっしゃるので、その際に贈呈していただこうと考えています。
そして1年生ですが、あと1年も先になってしまいますが、2年生に進級できたら配ることにしようかと考えているところです。
なぜかというと・・・・・・。
このアンコールクラウ小学校は、1年生に入学する生徒は毎年200人くらいいるのですが、この1年生が2年生に進級できる数はというと、150人にも満たないという状況です。昨年などは、100人しか進級できませんでした。なぜかというと、1年生の途中で学校を休みがちになってしまう生徒が多く、そのような生徒は、学年末に行われるカンボジア語の母音文字と子音文字のテストに合格できず、ほとんどが退学してしまうのです。そして、そのような子供は読み書きができないまま大人になり、本や新聞を読むこともなく一生を終えるのです。
そこで、2年生に進級できたらこのすばらしいランドセルをもらえるようにすれば、そのような生徒が少しでも減るのでは、と期待しているところなのです。
ランドセルについているかわいらしいイラストも子供たちに大人気。何もかもが、カンボジアの子供たちにとって珍しく、宝物になっているようですね。
実は、6年生は、あと9か月ほどしかランドセルを使う期間がないので、今回は渡すのをやめようかと思っていたこともあったのですが、そのようなことは、全くの杞憂でした!
「中学生になってもずっと使いますよ!」とのこと。
さらに、この地域には中学校がないため、JSTではなんとか中学校を建設できないかと模索しているところではあるのですが、そのことを子供たちも知っているようで、
「だから、ノルおじさん、早く中学校をつくってください!」とせがまれてしまいました。
***真っ赤な新品のランドセル。村人たちからもとても感謝されています。子供たちは、うれしくてうれしくて、遊ぶときも眠るときも、ランドセルを抱いて離さないそうです。
富山ライオンズクラブの皆さん、ありがとうございました!
(よ)
コメント
また新しいことを知りました。2年生になれる子がそんなに少ないとは‥。がんばって2年生になれるよう励ましてやってください、祈っています。