12月17日(土)
三井物産環境基金による2年目後期の活動が始まりました。
後期には、まず、前期に植林を行った小学校5校を訪問し、小学生たちと一緒に苗木の手入れを行い、そして、校長先生に活動による成果をインタビューします。成果確認は、直接行うインタビューだけでなく、アンケート用紙をつくり、先生方にも記入していただきます。
今回、最初の訪問先は、クヴィエン小学校。
アンコールクラウ村青年グループ7名と、JSTカンボジア人スタッフ4名が、クヴィエン小学校6年生30名と一緒に、壊れた柵を補修したり、苗木に肥料や水をあげたりしてメンテナンスを施していきました。
毎回感心するのですが、カンボジアの小学生は、このような作業のときに、誰が何を分担する、と特に決めずに、適当に散らばり、必要となる仕事を自分で見つけ出して、楽しそうに作業を進めていきます。中には、何もしないで見ているだけの子もいますが、そのような子がいたとしても、誰かが注意したり誘ったりするわけでもなく、”何もしない仲間”という存在をそのまま許容しているようです。
先生方も、生徒の自主性に任せ、見守っているだけ。日本の学校のような”先生らしさ”とは程遠いのですが、でも、このゆるさ加減がなかなかいい感じで、生徒たちも素直に話を聞き、内容を理解し、私たちとのワークショップを心から楽しんでいることが伝わってきます。
JST代表チアからの話を聞くクヴィエン小学校の6年生。
その後、校長先生に、皆でインタビューを行いました。
前期に行ったワークショップの後、生徒たちは、木の大切さを理解し、とても関心を持つようになったとのこと。生徒ひとりひとりに配ったオリジナル環境絵本『森はともだち』を 他の友人に紹介する子もいたそうです。学校内のゴミは以前のようにいたる所に捨てられている、という状態ではなくなったし、衛生面でも、生徒一人一人が注意・関心を持つようになったとのこと。
私たちの活動が生徒たちに理解され、着実に実行されていることがうかがえました。
最後に、全校生徒に鉛筆を配りました。
解散後、「わーい、わーい」と喜びの声をあげて散らばっていく、その後ろ姿を見ながら、鉛筆1本でもこんなに大喜びできるこの子供たちがうらやましい・・・・と感じてしまいました。
帰り道、観光土産用の腕輪をつくって生計を立てている高校生の家を尋ねたところ、彼女も元気に頑張っていましたよ。
(前回、訪ねた時のブログはこちらです→http://www.jst-cambodia.net/jstnews/2011/06/08/)
(よ)
本プロジェクトは、三井物産環境基金「第2回活動助成」を受諾し、(一財)国際開発センター(IDCJ)と共同で活動を行っているものです。
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